エディ

2012年に『Another』の見崎鳴×藤岡未咲の百合イラストを投稿してから、現在に至ります。

『戦姫絶唱シンフォギア』の百合同人誌も描いています。
ガリィ×月読調ちゃんのR-18ネタを中心に活動中。ミラアルクのガチ百合エッチ本も描きたいと思う今日この頃です。
シンフォギアカップリングはエルザ×月読調、立花響×月読調、ミラアルク×シンフォギア装者、安藤創世×寺島詩織、マイナーなカップリングばかり、推していますが、メジャーな暁切歌×月読調も大好きです!

そんな訳でよろしくお願いします。


◆好きなカップリング◆

■ Another
見崎鳴×藤岡未咲
金木杏子×松井亜紀
赤沢泉美×見崎鳴
赤沢泉美×杉浦多佳子

■ 戦姫絶唱シンフォギア
ガリィ×月読調
キャロル×月読調
暁切歌×月読調
立花響×月読調
エルザ×月読調
安藤創世×寺島詩織
ガリィ×ミカ
ファラ×ガリィ
ミラアルク×シンフォギア装者
キャロル×立花響
小日向未来×エルフナイン
シェム・ハ×小日向未来
シェム・ハ×立花響

■ サガ・スカーレットグレイス
ネエちゃん×ウルピナ
マリオン×ウルピナ
ウルピナ×ユリア
マリオン×パトリシア
クローバー×マリオン

■ ロマンシング・サガ/ミンサガ
シフ×アイシャ

■ ロマンシング・サガ2
緋色の女帝×キャット(シティシーフ)
緋色の女帝×ユキノ(忍者)

■ ロマンシング・サガ3
エレン×サラ

■ サガ・フロンティア
アセルス×白薔薇姫
アセルス×アニー
ライザ×アニー

■ サガ・フロンティア2
プルミエール×ジニー
ヌヴィエム×プルミエール

■ サガ2秘宝伝説(リメイク含む)
人間女×エスパーガール
エスパーガール×エスパーガール
人間女×人間女

■ 刀使ノ巫女
​衛藤可奈美×十条姫和
柳瀬舞衣×糸見沙耶香
古波蔵エレン×益子薫
獅童真希×此花寿々花
折神紫×燕結芽
衛藤可奈美×燕結芽
折神紫×十条姫和
衛藤可奈美×安桜美炎
十条篝×十条姫和
​岩倉早苗×十条姫和

■ 転生王女と天才令嬢の魔法革命
ユフィリア×アニス
ティルティ×アニス
アニス×イリア
レイニ×イリヤ
レイニ×ユフィリア

■ 私の推しは悪役令嬢。
レイ×クレア
ロレッタ×ピピ

■ ひきこまり吸血姫の悶々
ヴィル×コマリ
カレン陛下×コマリ
サクナ×コマリ
ミリセント×コマリ

投稿日:2023年12月03日 03:01    文字数:12,942

ここではない世界があるとしたら

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XDサービス終了のお知らせを受け、メックヴァラヌスやキャロル生存ルートといったXDを捩ったネタを入れた作品になっています。お話自体は優しいガリィが悩める調ちゃんを完全に百合奴隷堕ちさせ、楽にしてあげる…そういうのです。

注意事項!メス堕ち、鬱展開があるので苦手な方はご注意を!
こちらの世界線でもくりしおはエルフナインのお薬でアレな事してます…
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 ここではないどこか、彼方より此方に自分は存在し続ける…

 フィーネの器となるも、自身の纏うシュルシャガナのギアの片割れ、イガリマを纏う最愛の少女、暁切歌を守り、その小さな身体に翠の刃を受け、命が尽きた少女を救い…消えていったフィーネが口にしていた言葉だ。
 ルナ・アタックと呼ばれる災厄にして、終わりの名を持つ者であるフィーネとシンフォギア装者の対決に敗れ、最期は響達の前で消え去った時に遺した言葉。依り代となったその少女は知る術はないハズだが、一度、フィーネをその身に宿した際、彼女の記憶と想いの一部が流れ込んだのだろう。想い出をエネルギー源とする奇跡の殺戮者の作りし人形が「想い出は電気信号」でしかないと言っているので、神聖さというベールを剥ぎ取り、錬金術の研究に血道を上げる者に言わせれば、あり得ない話ではないのかも知れない。
 「あれは一体…」
 フィーネに命を与えられた少女、月読調は廃墟と化したチフォージュシャトーの外壁に立ち、夜空を見上げていた。大地をぼんやりと照らす光を浴び、フィーネの起こしたルナ・アタックで欠け落ちたお月様と睨めっこをしていた。色づく葉を浚っていった冬の風で淡く光る黒い髪を撫ぜられる度にその小さな手で押さえる。シンフォギア、それもバーニングモードであれば、断熱フィールドの影響で低温の空気はシャットアウトできるが、純白のドレスを思わせるピッチリのギアインナーで包まれた細く、小さな身体を縮こませる。
 「調ちゃん…何、難しい顔しているの?」
 調の傍に寄り添う小さな人影。幼い女の子の様に見えるが、肌は蝋の様にまっ白で血の気はなく、暗いブルーのドレスに包まれた身体は針の様に細い。四肢は球体関節に繋がれており、一見すると可愛らしい顔立ちも口元からはギザギザの歯を覗かせ、澄んでいる蒼い瞳は邪悪な色に染まり、彼女が人ならざる者である事を物語っている。
 「ガリィ…」
 暗い蒼いドレスを纏う少女の名はガリィ・トゥーマーン。このチフォージュシャトーの主だったキャロル・マールス・ディーンハイムが作った自動人形、オートスコアラーの1機。「魔法少女事変」において、主の命題の為に想い出と共に多くの命を奪った性悪なお人形さんは彼女の相方のミカ・ジャウカーンがザババの装者を返り討ちにし、イガリマを纏う切歌を庇おうと牙を剥ける調をシュルシャガナを毟り取り、じっくりと可愛がり、ポイ捨てしたのを憐れみ、チフォージュシャトーで介抱したのが、縁でガリィは調にベタ惚れしたのだ。保護というの名の誘拐、さらには切歌と調が両想いである事を承知で別れる様に脅し、それでも拒絶されると泣いて嫌がるまで、可愛がり、百合奴隷になる様に強要した。ここまでくると横恋慕を拗らせた虐めどころか、立派な犯罪である…
 「フィーネが言ってた…ここではない世界…ってどこなんだろ…って」
 調の言葉にガリィは首を傾げる。調はそっと眼を瞑る。瞼の裏に蘇る、煌めくユグドラシルの光の中で父親と寄り添うキャロルの姿、その中には、蒼い髪を靡かせた逞しくも優しい顔立ちの青年と手を取るフィーネの姿もあった。終わりの名を持つフィーネを倒し、彼女が描いた曲、終末の運命に抗い、終わりのその先にまでいけたハズ、あれだけ恋焦がれていた青年、エンキとも再会を果たし、彼女はシェム・ハが齎した神の力と共に消え去り、遠い未来に蘇るというフィーネの思惑は当に潰えていた…
 「忘れなよ…もう戦いも終わったんだから」
 ガリィは溜息をつき、欠けた月を見つめる調はそれでも続ける。
 「フィーネの事じゃないよ…」
 調の言葉にガリィはまたも首を捻る。
 「私にはお母さんに抱かれた記憶なんかない。でも…頭の奥にこびり付いて、離れないんだ…あの女の人……」
 月読調。そもそもこれは彼女の本当の名ではない。FISの施設に囚われていた頃、与えられたもの、記号程度の意味合いしかない。無機質な白い壁で囲まれた場所を調と切歌は「白い世界」と呼んでいた。そのまっ白な世界に来る前の事は何も知らない。母親の温もりなど知らないハズなのに…
 (この子…想い出……やっぱ…残ってるんじゃないの?)
 ガリィが眠っている調から覗いた記憶の断片。時の隙間から見えた光景は性悪であるハズのガリィの心にも焼きついている。黒い髪を靡かせ、白いブラウスと紺のロングスカートの飾り気のない恰好で美人ではないけど、微笑むと可愛いとさえ思えてくる女性、幼い調は「お母さん」と呼び、纏わりつき、お母さんと呼ばれた女性も別の名前で調の事を呼ぶ。
 「私…お母さん…なんていな…い………のに…」
 小さな身体でリンカーに蝕まれ、刃を振るい、歌も祈りも絶唱に変えて、敵を討ち、何度も傷つきながらも手を伸ばし続けたシュルシャガナの歌姫が震える様に声を絞り出し、紅い瞳からは次から次へと涙が溢れる。家族の愛は自分には無縁と思っていたのだ。切歌に依存する様に育ったのも、二つで一つのザババのギアのせいとは言い切れないだろう。「お母さん」と呼ぶ女性の温もりも優しい声もこの世界であった事実のハズ、調はそことは違う世界を見過ぎた。ガリィだけが知る事実、それには彼女にとっては触れたくもない血生臭く、残酷な事実があった。
 「なんで…なんで……血……」
 調の紅潮する頬から涙が伝い、純白のドレスを思わせるギアインナーに落ち、染みを作っていく…
 (……………ちゃん…生きて……)
 ガリィが想い出の中で触れた母親は最期は血を流しながら、骨が砕け、内臓が潰される痛みに苦しみ、それでも、「痛くない、痛くない」と言い聞かせる様な優しい表情を浮かべ、自らの身を挺して、救った娘の涙を拭う。途中で古いビデオのノイズの様な雑音が入り、乱れてゆき、想い出は途切れ、消えていく…
 「調ちゃん…!」
 「んんっ!?ガリィ……やめ…っ!!」
 ガリィは調の細い身体を壊れる程に強く強く抱きしめて、深く口づける。舌を絡ませながら、想い出を心の奥へと押し戻す様に…
 「うぅ……」
 調は小さく呻き、ガリィに身を任せる。血の気のない白い手が少女の小さな身体を優しく、撫で上げる。母親が目の前で死ぬという悍ましい地獄…無理に思い出させれば、調は壊れてしまうだろう。壊れなかったとしても、「月読調」として生きてきた彼女はもうその母親が知る少女ではない。どちらによせ、その子はもう「死んでいる」のである。

Z
 「調ちゃん…」
 「なんで、ガリィが泣いてるの?性悪の癖に…」
 調は涙を零しながらも力なく、微笑み、表情を曇らせるガリィの頬に触れる。人形が涙など流すハズはないのに。ガリィもそれを察してか、嬉しさと恥ずかしさも隠す様に瞳を伏せ、「お子様の癖に」と返す…
 「私にも…お母さんがいて……どこかで普通の子として、暮らしている…そんな世界もあったのかな…」
 調の問いにガリィは答えない。本当は戦いなどできない子、歌を力に変えるギアが適合した女の子というだけで一番、身体が小さく、適合係数もリンカーで補わなければいけない程に低く、それいて、悲しくも優しい、強い力を秘めた歌を口にして、戦場を駆けた。
 「嫌だった?」
 ガリィは意地悪くでなく、目の前の悲しい運命を負う少女を慈しむ様に小さく呟く。調は首を横に振る。
 「歌で…シンフォギアで…みんなと一緒に守った…この世界を…」
 たどたどしくも、胸の奥の痛みに苦しみながらも口にしたその言葉は調の心からの言葉だろう。ガリィは「そっか」と頷いた。仮に戦わずに済むという選択ができたとしても、この少女はシュルシャガナを手に戦いに赴くのだろう。胸の歌と共に…

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 ガリィのトゥシューズを思わせるヒールがカツカツと冷たい床を蹴る音が火の気のない廃墟と化したチフォージュシャトーの城内に響く。調はお姫様抱っこされながらも、頬を染め、ガリィの白い首にその細い手を絡みつかせる。
 「ベッドに行きましょうね♥ガリィちゃんの可愛いお姫様♥」
 ガリィに頬擦りされ、調は眉を顰める。これから始まる秘め事に性悪なお人形さんは心を躍らせる。
 「この世で一番不幸で最悪なお姫様だけど…」
 調の悪態にガリィはケラケラと笑う。
 「ガリィちゃんがなってあげるね♥調ちゃんの王子様に♥」
 「私の王子様は切ちゃんだけ!!」
 イガリマの鎌でノイズを切り裂く、翠の閃光、調とは違い、屈託のない笑みを浮かべる金色の髪の少女、調ちゃんだけが唯一「切ちゃん」と呼ぶ最愛のパートナー…だが、瓦解するユグドラシルから脱出する際、調は一瞬だが、その重ね合わせた手を離してしまった…
 (あの時…手を離さなければ、切ちゃんと結ばれる未来も…)
 胸の歌を力と変えたその日から、死ぬのは覚悟の上だった。だが、その戦いの末に待っていたのは、性悪なお人形さんに廃墟となった城に囚われて、可愛がられるという、チフォージュシャトーで捕虜にされていた頃と変わらない悪夢。切歌と手に手を取って、お日様の下で笑い合っていたかった…
 「ガリィちゃんを助けてくれたのは調ちゃん♥調ちゃんを助けてくれたのはこのガリィちゃん♥そこんところ、お忘れなく♥」
 ガリィはギザ歯を見せ、ウインクしてみせる。調は紅い瞳を潤ませ、小さく呻く。まるで肉食獣を前に覚える子兎の様だ。
 (私達の歌が…あの奇跡が……こいつを……)
 世界を駆け巡った七つの旋律。ユグドラシルから遠く離れたチフォージュシャトーにも届き、その旋律はフォニックゲインとなって、朽ちた身体のままで放置されたガリィに宿り、再び、起動させるに至ったのだった。そして、ユグドラシルの崩壊に巻き込まれ、一人、荒廃した大地に落ちた調を拾い、このチフォージュシャトーにお連れしたのである。
 「悪態つきながらも怯えているのが、また可愛い♥」
 ガリィはケケッと笑い、調の頭をクシャクシャする。バーニングモードギアであれば、適合係数の低い調であっても、廃棄躯体のオートスコアラーには何とか勝てるだろう。だが、ユグドラシルの想い出を始め、調の濃厚な栄養を頂きながら、命を繋いでいるガリィはしっかりと逆らえない様に頭の中身をちょこっとずつ弄り、彼女なしでは生きられない百合奴隷に確実に堕としていっている。現に今も脅すだけでギアの力を調は振おうとしない。ここではないどこかに調と切歌が結ばれる世界があったとしても、この世界の調はもうガリィに首根っこを掴まれたも同然、もう、この性悪なお人形さんと結ばれるしかないであろう。そういう意味では調にとってはバッドエンド、ゲームオーバーにも等しい未来しか待っていない。尤も、朽ちていくしかない末路だったハズのガリィにとってはハッピーエンドではあるが…
 「マスターにも見せてあげたかったな♥」
 キャロルはミカに凌辱される調に「適合係数の低い奴に用はない。お前の好きな様にしろ」と出来損ないの烙印を押した。ガリィが調を弄び、その可愛さをアピールしても「オレの趣味じゃない」と吐き捨て、ガリィの調虐めが度を超すと「さっさと楽にしてやれ」と奇跡の殺戮者と恐れられる魔女っ娘らしからぬ事さえ口にする始末。調はただの出来損ないでしかなく、ましてや、ガリィと結ばれるなど、絶対にあり得ないと踏んでいた。そんな主の予想を遥かに超えた歪んだ結末に眉を顰めるのは、想像に難くないだろうが…
 「私がもう少し強かったら…キャロル……助けられたよね?」
 調の弱音にガリィはハッとする。キャロルの世界を識るという目的の為、イグナイトモジュールを発揮した装者の呪われた旋律をその身に刻む自動人形…それがオートスコアラーだった。世界解剖も望みも経たれ、二度に渡って、主を失い、尚もおめおめとこの世に生き永らえている事に歯痒く思いながらも性悪なお人形さんは調のおでこに自身の白いおでこをスリスリする。
 「ガリィちゃんがマスターと調ちゃんと暮らせたかも知れない…そんな未来もあったかも知れない…でも、それはここじゃない…」
 調の眼の端の涙を舐め取るとガリィは優しく、囁いた…
 「調ちゃんは頑張ったんだよ……幸せになっても…良いんだよ」
 キャロルの憎悪はあのユグドラシルの中の煌めきの中に消えた。切歌もあの若い母親もきっと、この少女の幸せを望んでいるだろう…
 「死ぬまでずーっとガリィちゃんが可愛がってあげるから♥感謝してね♥」
 「いや!!!」
 ガリィのおばあさんみたいな幼い女の子みたいな声での告白にやっぱり、調は拒絶する。ここからガリィちゃんLOVEに堕とすのも楽しそうだと性悪なお人形さんは笑う…
 (でも、マスターが生きてる世界か…もしかしたら、あの生意気な3人娘が変身ヒロインになってたりする世界もあるかもね♥)
 一時期、聖詠が胸に浮かばないガングニールの装者を本気にさせようとキュッと捻るつもりだったハズの3人の女の子。だが、お嬢様タイプが啖呵を切り、その大胆不敵さに一瞬だけ押されている間に彼女らはガングニールの装者とその幼馴染の少女を連れ、逃げ出した。怯えながらも人外の存在を前にしてもあの大胆不敵さ、きっと、世が世なら少女武装を纏う素質はあるかも知れないと一瞬、思った程だ。
 (お嬢様と男の子みたいな子、カップルになったんだよね。意外や意外…)
 マスターであるキャロルにその身体を譲られたエルフナインの様子をこっそりと探った際、ボーイッシュな少女とお嬢様が寄り添い合っていた。ガリィに見せた大胆不敵さが嘘の様にほっぺを赤くして、甘えて、人目を憚らずにキスをしてから、エルフナインから渡された小瓶を嬉しそうに見つめていた。3人組の中で浮いてしまった一人はその後、肩身が狭いかもだが、そんな事はガリィの知るところではない。
 「今夜も愉しもうね♥」
 ガリィはギギィーッと重い音を立てながら、寝室の扉を開く…

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 ランプのぼんやりとした灯りでも痛い程に調の白い肌が目立つ。メカの部分を削ぎ落され、インナー部分だけになったギアに包まれた幼さの残る調の身体にガリィは釘付けになる。小振りな膨らみも緩いカーブを描く恥丘もお臍の穴まで屈クリと見える身体のライン、大人の女性程、肉付きは良くないが、子供というには幼くない肉体は何度、抱いても、飽きない。
 「お待ちかね♥」
 ガリィはフフッと笑い、腰の大きなリボンを解く。シュルシュルとリボンと共に暗いブルーのドレスが落ちる。ヒールを脱いだ白い素足でガリィは脱ぎ捨てたドレスとリボンを寝台の外へと放る。蝋の様にまっ白な球体関節で繋がれた身体は淡い灯りの中でも、光沢を放ち、作り物の身体と知りながらも調はガリィの裸身に心を奪われる。性器のない白い陶器の様な丸みを帯びた女陰と恥丘、乳房も小振りながら膨らみ、そのスレンダーなフォルムを損ねていない少女の愛らしさを残す身体。透き通る蒼い瞳もサラサラの髪もその幼さの残る顔立ち、ガリィの本来の妖しい色香もまた、彼女の魅惑さを際立たせている。
 「調ちゃん♥」
 ガリィはベッドを小さく軋ませ、調の幼さの残る身体に覆い被さる。調の温かい乳房と血の通わないガリィの白い膨らみとが重なり合い、ガリィはその温かさを心地良く感じながら、調の小さな唇を己の唇で塞ぐ。
 「ガリィ…うぅっ♥♥」
 調の舌を絡め、口内を犯してゆく口づけ、命を想いと共に奪う人形の接吻は冷たい死の味がした。それに抗う間でもなく、少女の温もりに酔い痴れるガリィに思考を蕩かされ、調は細い腕をガリィの球体関節人形の身体に回す。
 「あぁっ♥…」
 少女の力で締められ、痛みは微塵も感じないハズなのに、ただの人形でしかないのに、ガリィは調の温もりに触れ、白くて、細い身体が締め付けられるのを感じて、息を漏らす。口づけから解放された調も頬を染め、白い息を吐く…
 「熱い…♥」
 調の小振りなおっぱいから伝わる熱と心音に絆され、舌やギザ歯にも調の唾液がねっちょりと付く…
 「ガリィ……
バカなり…そう……♥」
 作り物のお人形さんでしかないガリィのキス…本当は嫌なハズなのに、頭の中を想い出共々、ちょこっと穿られ、弄られたのか、トロンッとした瞳は紅い眼光も鈍り、まるで親猫に甘える子猫の様に惚け、だらしなく、開いた口元からは涎が零れて、とても、歌を口遊むとは思えない声で性悪なお人形さんの名を呼ぶ。切歌やあの母親がこの幼子の様にガリィと抱擁を交わす調の姿を見れば、憐れみを通り越して、眉を顰めるのではないか…
 「なっちゃえば?」
 ガリィはニィーッとギザギザの歯を見せながら、卑しい笑みを見せる。耳元でそっと囁き、調もガリィのサラサラの髪が触れ、擽ったそうに呻く。
 「それで忘れちゃいなよ♥切ちゃんも……辛い想い出も…」
 心臓を冷たい氷で刺された様な痛みに調の蕩けそうな顔が水でも掛けられた様に血の気が引き、紅い瞳には不安と愁いが帯びる。ガリィは調の反応を愉しみつつも、再び、キスをする…
 「しらべぇぇええ♥♥」
 「ガァァアァリィィィ!!」
 先程よりも深く深く口づけられ、調の苦痛に歪む声は甘い喘ぎに変わる。口づけをされたまま、ギアインナー越しでおっぱいとおっぱいが触れ合い、お腹やお臍のライン、腰の括れをゆっくりと球体関節で繋がれた手で愛撫される度にその小さな身体をビクンッと震わせるが、壊れたギアとガリィに毒された未熟な心で逃れる手段はない。手に取る様に小さな抵抗がまるで不安に潰されそうな子供が縋る様な仕草に変わり、ガリィは暗い悦びに酔う……
 「ぁぁぅぅぅあああぅぅ♥♥♥♥」
 あまりにも大きな悲しみ故に流した涙ではない。ガリィとの悦楽に溺れ、その心地良さ故に調は感涙する。戦場で悲しい旋律を奏で、刃を振るう紅い閃光の様な歌姫…ガリィの手で犯されてるだけの小さな女の子に堕ちた調は恥丘を弄られると性悪なお人形さんに大しゅきホールドする。
 「しゅきぃぃ♥♥♥」
 ガリィに口内を絡められながら、喉の奥から漏れる喘ぎ。調を犯す性悪なお人形さんもスイッチが入り、恥丘を弄る手を女陰へと潜り込ませる。薄いインナーを隔てても分かる。少女の肉体の心地良さと火照った肌の熱さ、胎内が疼き、お腹の中から溢れる蜜が局部を汚し、お尻の穴もクレヴァスも蠢いているのが、手に取る様に分かる…
 (この子ぉぉお♥♥可愛い♥♥♥)
 今までに犯して、想い出を奪ったどの少女よりも温かく、優しくも、悲しい思い出と歌がガリィの身体を侵し、機械仕掛けのハートを満たしてゆく様だ。この小さな身体のどこにガリィを狂わせる力が秘められているのだろうか。ベッドが軋み、ガリィの蝋を思わせるまっ白い人工肌も卑猥な蜜と噴き出した汗でじっとりと汚れている。
 (お腹……ぁあ…熱いいぃぃ♥♥♥…心臓……♥♥)
 白い肌から汗が噴き出し、肌が火照り、ほんのりと染まり、身体を蠢かせる度にガリィの白い肌がその熱を吸い取ってゆく。子宮がキューッと疼き、胎内から漏れる甘美な熱でお腹の奥から燻ぶった炎で焼かれる苦しみに調は身を捩らせる。酒を口にした事はないが、その苦痛はジワジワと身体を隅々まで痺れさせてゆき、甘い痛みへと変わり、美酒に酔うというのはこの事なのかも知れないと少女なりに思うのだった…
 「うぅぅぅっぅうぅぅぅ!!!!ああぁぅぅぅぅ♥♥♥♥」
 心臓がドクンッと大きく脈打つと身体の中に燻ぶる甘美な蜜が炎となって、溢れ出そうとしている。ガリィの細い指がアヌスやクレヴァスを弄り、ピンポイントで敏感な場所を探り当て、責めていく…
 (調ちゃん♥♥♥♥♥♥♥)
 二人の少女の間から汚濁した炎が走り、お互いの肉体を侵してゆく。調は肢体を絡ませ、火照った頬に涙を流し、身体の震えが収まるまで、性悪なお人形さんにしがみ付く。そんな調に応える様にガリィも少女の荒い呼吸が整うまで、優しく優しく、抱き締めていた…
 「「好き♥」」
 口づけから解放して、恍惚とした表情で調とガリィは小さく囁き合った…

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 主を失った朽ち果てた城の中を吹く、風が唸り声を上げている。外は吐いた息がサラサラと凍りつく程に冷たいというのに、シュルシャガナの歌姫と性根の腐ったお人形さんが乳繰り合うお部屋は異様な熱と雌の匂いと言うべき、臭気で噎せ返る様だった…
 「おっぱい♥小さいけど…美味しい♥」
 純白のギアインナーは幼いシュルシャガナの歌姫の汗で汚れ、僅かにお腹と腰の周りに張りついているだけだった。性悪なお人形さんの手で破られ、小振りなおっぱいや局部が丸出しにされ、火照った肌からは汗が噴き出して、ガリィが舐めても、拭っても、どんどん溢れてくる。
 「小さいって…言うなぁあ♥♥」
 調は埃っぽいシーツに寝かされたまま、ギアインナーに守られていない素肌をガリィに触れられ、小振りなおっぱいを揉み揉みされ、何度も吸われ、歯を立てられ、恥ずかしさと甘い苦痛に蝕まれ、顔を耳までまっ赤にさせる。黒い髪は剥き出しの白い肌に貼りつき、涎を垂らす小さな唇からは可愛い喘ぎが漏れる。零れた涙はガリィにが優しく、舐め取り、それもまた調の未成熟な心を焦がす…
 「ごめんね♥でも、調ちゃんは女の子におっぱい舐められるの大好きじゃない♥」
 ガリィは意地悪く笑うと舌で乳首を転がし、円を描く様にもう片方のおっぱいを虐めてやる。
 「意地悪ぅぅう♥♥」
 切歌と戦友を超えた間柄となり、幼い頃からの絆は自然と愛に変わり、共にFISの施設で育ったマリア・カデンツァヴナ・イヴの目を盗んでは生まれたままの姿で交わり合った。ユニゾンの練習をする際に「偽善者」と貶したガングニールの少女、響と訓練している内に調に欲情した彼女に襲われた時もそうだった。彼女らは調の小振りなおっぱいを頬張り、調もまた響や切歌の発育の良いおっぱいを求めた。生まれたばかりの頃、母親の温もりと乳を求めていたからだろうか。そんな気持ちが少女を模した人形にあるとは思えないので、その辺は個人の趣味なのかも知れないが…
 「うるさいぞぉ♥」
 ガリィが乳首を甘噛みして、小振りなおっぱいをギューッと握り潰すと調は一段と高い声で鳴く。その様子を性悪なお人形さんはクックックッと喉の奥で笑うのだった…
 「ううぅぅぅぅぃぃぃぁあぁああぁあ♥♥♥♥」
 おっぱいをバキュームされ、調の小さな身体が跳ねる。おっぱいからお口を離すとガリィのお口の周りに粘液状になった卑猥な液体が纏わりつき、ガリィも球体関節で繋がった白い手で口元の露を拭き取った。
 「きゃぁあ♥」
 ガリィは白いギアインナーに包まれた腹部にキスをする。インナー越しからも唇の感触が分かり、身震いをする。
 「おっぱい以外も美味美味♥」
 「ちょっと!!」
 恥ずかしさからツッと涙を流す調を宥めながら、ガリィはお臍の穴をなぞり、恥丘や女陰に指を這わせてから、厭らしい笑みを浮かべながら、囁く。
 「ここは嫌って言ってない♥♥」
 剥き出しになった白い女陰からはダラダラと熱い蜜を零し、匂いがより濃厚になっていく。アヌスがヒクついているのも、見えていなくても調には分かる。ねっとりとお腹を舐られ、肌に貼りついただけのボロ布の様にガリィの責めを通して、調の心身を蕩かしてゆく……
 「こんなに淫乱になっちゃってぇえ♥切ちゃんに顔向けできないね♥」
 ガリィにお臍の穴をじっくちじっくりと舐られ、お臍の下や恥丘にもキスマークをつけられ、それでも調は甘ったるい声で喘ぐだけ…
 (切ちゃん…!ごめんね!!ごめんね……!!!)
 心の中で何度も謝った…手を離してしまった事を…一緒にいてあげられなかった事を…力が及ばなかったあの時と同じ様にチフォージュシャトーに囚われた事を…何よりも性悪なお人形さんに犯され、その辱めと快感の虜になる事を…何度も何度も……大好きな切ちゃんに!!!
 「素直になりなよ♥♥切ちゃんとするより気持ち良い癖にぃい♥♥」
 ガリィは蜜をトクトクと流すクレヴァスに口づけ、幼い肉壁を甚振る様に舐り、未熟な女性器が舌でつつかれる度に調は口から飛沫を上げ、腰をくねらせる。身を捩ってもガリィに腿を抑えられるから、逃れられず、そのまま卑しい水音を立てながら、外側も内側も融けてゆく…
 「イッちゃぇえええ♥♥♥ハートの全部でぇぇえ♥♥♥♥」
 出会ったばかり頃、偽善者と蔑んでいたあのヒーローチックな女の子の台詞でガリィはジュクジュクのドロドロになった女陰に責め立て、果てさせる。あの眩過ぎる光から眼を背けた調は自分を犯す性悪なお人形さんにその光を穢された様な怒りに苛まれるもすぐに全身を蝕む甘い毒に屈して、胎内を荒れ狂う熱に呑まれてゆく…
 「ああぁぁああぁあああ♥♥♥♥♥♥♥」
 ドロドロ濃厚のマグマがガリィの白い顔を焼く。髪の毛もべたつかせ、一滴も零すまいとその甘美な蜜を喉に流し込む。お人形さんの顔面にお漏らしの様に放出させた調は甘い呻きを漏らしながら、崩れ落ちるが、それでも、まだまだ、ガリィはこの少女の肉体を貪り足りないのだ!
 「こっちも美味しそう♥♥」
 ガリィは調のプリンッとしたお尻をムンズッと掴んでから、揉み揉みと解してから、腿をガッチリとホールドしてから、まんぐり返りの姿勢にする。うっとりとお尻の穴を見つめる変態人形に調は「恥ずかしい」「やめて」と漏らすも邪悪な色に染まる蒼い瞳は蠢いているアヌスを捉えて、放さない。チューッとキスをする様にお尻のキッスをすると調は小さな身体を海老の様にビクビクンとさせて、寝台で暴れる。
 「お尻…嫌!!!…いやぁぁあ!!!……ああぁぁぅぅぅう!!」
 ピチャピチャと水音を立てながら、螺旋状の穴を抉る様にガリィは幸福感いっぱいの表情で調の柔らかいお尻を味わい、肛門を舐る。排泄の為だけに使われる穴でさえもガリィにとっては愛しい少女の体温を感じながら、直に体内に触れられる神聖な場所に他ならない。両脚をバタつかせる事さえできないまま、お腹の裏側を舐られ続け、キュンキュンッとお尻の穴が疼き、心音が大きくなる。愛液を噴出したばかりなのに、女陰がまた濡れ始める…
 「お尻で……イクゥゥ!!!!」
 戦いの人生を送ったとはいえ、調も女の子である。排泄の為の穴をマジマジと覗かれたり、触られて、恥じらうのは当然の事。ましてやそのお尻の穴をお人形さんとは言え、女の子にうっとりと見つめられた上にまるで甘いお菓子でも味わう様に舐られ続けた上にお漏らし同然に潮を噴く様までしっかりとその蒼く澄んだ瞳に焼きつけられるのだ。嫌がらない訳はないだろう…
 「しらべひゃぁあぁ♥おいひぃぃい♥♥♥」
 お尻の穴にディープキッスをする様に直腸を犯してゆく。調は擽ったさと恥ずかしさのあまり悲鳴を上げ、ドクドクッと鼓動が大きくなると同時に熱い飛沫を上げて、達する。
 「躾がなってない……ん………でしゅねぇ♥」
 呂律の回らない舌で下品な言葉を吐き、ニィーッと笑うとまんぐり返しにしたままで調の女陰に被りつく。まるで肉まんか何かに食らいついている様な噛み心地にガリィはアヘアヘと下劣な笑い声を上げる。
 「やっぱぁああこれが最高ぉぉぉお♥♥♥」
 「これ以上…しゃ……へ…ららぁあ……死んじゃうぅぅ……♥」
 調もトロ顔でガリィの責めを受け入れるざるを得なくなり、胎内を目指す様に調の中に触れてゆく。
 「ガリィィィィイ♥♥♥」
 性悪なお人形さんはどす黒い肉慾を燃やす邪悪な笑みを浮かべながら、腕の中の少女がしっかりとメス堕ちするまで、未熟な女性器、柔らかな肉壁まで舐りながら、卑猥な色へ染めてゆくのだった……

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 白んだ空の中に溶けていく様に空に散らばった星々は見えなくなり、欠けた月も段々と薄くなり、消え様としていた……
 「ガリィのお股……ぁ……舐めらぁぁ……ぃ…いぃ♥♥」
 お腹の周りにほんの少ししか貼り付いてないギアインナーもボロボロの穴だらけになり、白い肌は蜜や汗でベトベト、四肢に力が入らず、四つん這いの姿勢のままでガリィのまっ白な性器もクレヴァスもない女陰をしゃぶる調の姿が明け方近くまで続けられた行為の激しさを物語る。
 「もう…歌えないよね♥」
 ガリィは愛らしい少女のフォルムを残す女陰を這い回る調の愛撫にご満悦の様である。調の紅い瞳は潤み、ドロンッと濁っている様にさえ見える。ほっぺを染めて、嬉しそうにガリィの…自分を凌辱したお人形さんのお股を舐め舐めするのが嬉しくて仕方ない。百合奴隷どころか、すっかり、女の子同士の交尾に夢中な雌猫にまで堕ちてしまっている。神の力に肉薄する程の旋律を奏でた少女はもう廃棄躯体から蘇ったお人形さんは勿論、ノイズ単騎にさえ勝てそうにない…
 「歌よりも厭らしい喘ぎの方がお似合いだよ♥ガリィちゃんの可愛いお嫁さん♥」
 「ガリィ♥意地悪ぅぅ♥♥」
 調を嘲笑するハズの言葉なのに、どこか、想い人を優しく包み込む様な声、ガリィの中に芽生えた慈しみの心なのかも知れない。人間のそれと違って、歪み切っているが…
 「もう戦わなくて良いんだよ?切ちゃんの事も……悲しい想い出も歌も……みーんな忘れて…調ちゃん♥」
 頬を紅潮させ、お人形さんの白い股を舐る調の黒髪を梳いては逃がしを繰り返しながら、ガリィは優しい、小鳥が囀る様な声色で諭し、調も「嬉しい」とでも言う様に小さく、頷いた。悲しみの中にも、苛烈で命を重んじる慈しみのあった祈りを歌う口で少女は想い出を奪う事しか知らないお人形さんに卑しい愛の言葉を囁きながら、甘えるのだった…
 「ガリィちゃんと幸せになろうね♥」
 ガリィは可愛い可愛い雌猫の黒い髪にチュッとキスをする。汗や埃を吸った髪の匂いはあまり気分の良いものではないが、これもまた奇跡の歌姫を卑しい雌に堕とした証明…それがこの手にあると思うとガリィの中でどす黒い感情が芽生えてゆく。
 「想い出…ほしいな♥」
 ガリィに促されると調は雌犬みたいに涎をボロボロ零しながら、満面の笑みを浮かべる。そして、よたよたとガリィの白くて、細い身体に縋りながら、その血の気のない唇を求める。
 「ガリィ…♥♥」
 「調ちゃん♥…ガリィちゃんに任せて♥…それでもう楽になろうよ♥」
 堕ちたシュルシャガナの歌姫と廃棄躯体から蘇った性悪なお人形さんは艶かしいキスを交わす。ガリィは優しく、調の背中に手を回し、抱き締めてあげる。少女の想い出がガリィの回路の中に流れ込んでくる……

 神なき世を愛する少女、同じザババのギアを分け合ったイガリマの装者と共に幸せに暮らす未来…。命が続く限りは胸の歌を分け合った歌姫達と旋律を奏で続けるシュルシャガナの歌姫の物語はこの荒廃した世界で紡がれる事はなかった…

 命を架して、救った娘は「月読調」という名の百合奴隷に堕ち、ガリィが想い出の断片で覗き見た若い母親の祈りも想いも血の通わない手で握り潰される事となったのだった…

 朽ちたチフォージュシャトーでガリィのどす黒い愛情と肉慾に溺れながらも調は「大好きな切ちゃん」の幸せを願っていた……
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ここではない世界があるとしたら

キーワードタグ 戦姫絶唱シンフォギア  ガリィ・トゥーマーン  月読調  百合奴隷  NTR  チャーム  R18 
作品の説明 XDサービス終了のお知らせを受け、メックヴァラヌスやキャロル生存ルートといったXDを捩ったネタを入れた作品になっています。お話自体は優しいガリィが悩める調ちゃんを完全に百合奴隷堕ちさせ、楽にしてあげる…そういうのです。

注意事項!メス堕ち、鬱展開があるので苦手な方はご注意を!
こちらの世界線でもくりしおはエルフナインのお薬でアレな事してます…
ここではない世界があるとしたら
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 ここではないどこか、彼方より此方に自分は存在し続ける…

 フィーネの器となるも、自身の纏うシュルシャガナのギアの片割れ、イガリマを纏う最愛の少女、暁切歌を守り、その小さな身体に翠の刃を受け、命が尽きた少女を救い…消えていったフィーネが口にしていた言葉だ。
 ルナ・アタックと呼ばれる災厄にして、終わりの名を持つ者であるフィーネとシンフォギア装者の対決に敗れ、最期は響達の前で消え去った時に遺した言葉。依り代となったその少女は知る術はないハズだが、一度、フィーネをその身に宿した際、彼女の記憶と想いの一部が流れ込んだのだろう。想い出をエネルギー源とする奇跡の殺戮者の作りし人形が「想い出は電気信号」でしかないと言っているので、神聖さというベールを剥ぎ取り、錬金術の研究に血道を上げる者に言わせれば、あり得ない話ではないのかも知れない。
 「あれは一体…」
 フィーネに命を与えられた少女、月読調は廃墟と化したチフォージュシャトーの外壁に立ち、夜空を見上げていた。大地をぼんやりと照らす光を浴び、フィーネの起こしたルナ・アタックで欠け落ちたお月様と睨めっこをしていた。色づく葉を浚っていった冬の風で淡く光る黒い髪を撫ぜられる度にその小さな手で押さえる。シンフォギア、それもバーニングモードであれば、断熱フィールドの影響で低温の空気はシャットアウトできるが、純白のドレスを思わせるピッチリのギアインナーで包まれた細く、小さな身体を縮こませる。
 「調ちゃん…何、難しい顔しているの?」
 調の傍に寄り添う小さな人影。幼い女の子の様に見えるが、肌は蝋の様にまっ白で血の気はなく、暗いブルーのドレスに包まれた身体は針の様に細い。四肢は球体関節に繋がれており、一見すると可愛らしい顔立ちも口元からはギザギザの歯を覗かせ、澄んでいる蒼い瞳は邪悪な色に染まり、彼女が人ならざる者である事を物語っている。
 「ガリィ…」
 暗い蒼いドレスを纏う少女の名はガリィ・トゥーマーン。このチフォージュシャトーの主だったキャロル・マールス・ディーンハイムが作った自動人形、オートスコアラーの1機。「魔法少女事変」において、主の命題の為に想い出と共に多くの命を奪った性悪なお人形さんは彼女の相方のミカ・ジャウカーンがザババの装者を返り討ちにし、イガリマを纏う切歌を庇おうと牙を剥ける調をシュルシャガナを毟り取り、じっくりと可愛がり、ポイ捨てしたのを憐れみ、チフォージュシャトーで介抱したのが、縁でガリィは調にベタ惚れしたのだ。保護というの名の誘拐、さらには切歌と調が両想いである事を承知で別れる様に脅し、それでも拒絶されると泣いて嫌がるまで、可愛がり、百合奴隷になる様に強要した。ここまでくると横恋慕を拗らせた虐めどころか、立派な犯罪である…
 「フィーネが言ってた…ここではない世界…ってどこなんだろ…って」
 調の言葉にガリィは首を傾げる。調はそっと眼を瞑る。瞼の裏に蘇る、煌めくユグドラシルの光の中で父親と寄り添うキャロルの姿、その中には、蒼い髪を靡かせた逞しくも優しい顔立ちの青年と手を取るフィーネの姿もあった。終わりの名を持つフィーネを倒し、彼女が描いた曲、終末の運命に抗い、終わりのその先にまでいけたハズ、あれだけ恋焦がれていた青年、エンキとも再会を果たし、彼女はシェム・ハが齎した神の力と共に消え去り、遠い未来に蘇るというフィーネの思惑は当に潰えていた…
 「忘れなよ…もう戦いも終わったんだから」
 ガリィは溜息をつき、欠けた月を見つめる調はそれでも続ける。
 「フィーネの事じゃないよ…」
 調の言葉にガリィはまたも首を捻る。
 「私にはお母さんに抱かれた記憶なんかない。でも…頭の奥にこびり付いて、離れないんだ…あの女の人……」
 月読調。そもそもこれは彼女の本当の名ではない。FISの施設に囚われていた頃、与えられたもの、記号程度の意味合いしかない。無機質な白い壁で囲まれた場所を調と切歌は「白い世界」と呼んでいた。そのまっ白な世界に来る前の事は何も知らない。母親の温もりなど知らないハズなのに…
 (この子…想い出……やっぱ…残ってるんじゃないの?)
 ガリィが眠っている調から覗いた記憶の断片。時の隙間から見えた光景は性悪であるハズのガリィの心にも焼きついている。黒い髪を靡かせ、白いブラウスと紺のロングスカートの飾り気のない恰好で美人ではないけど、微笑むと可愛いとさえ思えてくる女性、幼い調は「お母さん」と呼び、纏わりつき、お母さんと呼ばれた女性も別の名前で調の事を呼ぶ。
 「私…お母さん…なんていな…い………のに…」
 小さな身体でリンカーに蝕まれ、刃を振るい、歌も祈りも絶唱に変えて、敵を討ち、何度も傷つきながらも手を伸ばし続けたシュルシャガナの歌姫が震える様に声を絞り出し、紅い瞳からは次から次へと涙が溢れる。家族の愛は自分には無縁と思っていたのだ。切歌に依存する様に育ったのも、二つで一つのザババのギアのせいとは言い切れないだろう。「お母さん」と呼ぶ女性の温もりも優しい声もこの世界であった事実のハズ、調はそことは違う世界を見過ぎた。ガリィだけが知る事実、それには彼女にとっては触れたくもない血生臭く、残酷な事実があった。
 「なんで…なんで……血……」
 調の紅潮する頬から涙が伝い、純白のドレスを思わせるギアインナーに落ち、染みを作っていく…
 (……………ちゃん…生きて……)
 ガリィが想い出の中で触れた母親は最期は血を流しながら、骨が砕け、内臓が潰される痛みに苦しみ、それでも、「痛くない、痛くない」と言い聞かせる様な優しい表情を浮かべ、自らの身を挺して、救った娘の涙を拭う。途中で古いビデオのノイズの様な雑音が入り、乱れてゆき、想い出は途切れ、消えていく…
 「調ちゃん…!」
 「んんっ!?ガリィ……やめ…っ!!」
 ガリィは調の細い身体を壊れる程に強く強く抱きしめて、深く口づける。舌を絡ませながら、想い出を心の奥へと押し戻す様に…
 「うぅ……」
 調は小さく呻き、ガリィに身を任せる。血の気のない白い手が少女の小さな身体を優しく、撫で上げる。母親が目の前で死ぬという悍ましい地獄…無理に思い出させれば、調は壊れてしまうだろう。壊れなかったとしても、「月読調」として生きてきた彼女はもうその母親が知る少女ではない。どちらによせ、その子はもう「死んでいる」のである。

Z
 「調ちゃん…」
 「なんで、ガリィが泣いてるの?性悪の癖に…」
 調は涙を零しながらも力なく、微笑み、表情を曇らせるガリィの頬に触れる。人形が涙など流すハズはないのに。ガリィもそれを察してか、嬉しさと恥ずかしさも隠す様に瞳を伏せ、「お子様の癖に」と返す…
 「私にも…お母さんがいて……どこかで普通の子として、暮らしている…そんな世界もあったのかな…」
 調の問いにガリィは答えない。本当は戦いなどできない子、歌を力に変えるギアが適合した女の子というだけで一番、身体が小さく、適合係数もリンカーで補わなければいけない程に低く、それいて、悲しくも優しい、強い力を秘めた歌を口にして、戦場を駆けた。
 「嫌だった?」
 ガリィは意地悪くでなく、目の前の悲しい運命を負う少女を慈しむ様に小さく呟く。調は首を横に振る。
 「歌で…シンフォギアで…みんなと一緒に守った…この世界を…」
 たどたどしくも、胸の奥の痛みに苦しみながらも口にしたその言葉は調の心からの言葉だろう。ガリィは「そっか」と頷いた。仮に戦わずに済むという選択ができたとしても、この少女はシュルシャガナを手に戦いに赴くのだろう。胸の歌と共に…

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 ガリィのトゥシューズを思わせるヒールがカツカツと冷たい床を蹴る音が火の気のない廃墟と化したチフォージュシャトーの城内に響く。調はお姫様抱っこされながらも、頬を染め、ガリィの白い首にその細い手を絡みつかせる。
 「ベッドに行きましょうね♥ガリィちゃんの可愛いお姫様♥」
 ガリィに頬擦りされ、調は眉を顰める。これから始まる秘め事に性悪なお人形さんは心を躍らせる。
 「この世で一番不幸で最悪なお姫様だけど…」
 調の悪態にガリィはケラケラと笑う。
 「ガリィちゃんがなってあげるね♥調ちゃんの王子様に♥」
 「私の王子様は切ちゃんだけ!!」
 イガリマの鎌でノイズを切り裂く、翠の閃光、調とは違い、屈託のない笑みを浮かべる金色の髪の少女、調ちゃんだけが唯一「切ちゃん」と呼ぶ最愛のパートナー…だが、瓦解するユグドラシルから脱出する際、調は一瞬だが、その重ね合わせた手を離してしまった…
 (あの時…手を離さなければ、切ちゃんと結ばれる未来も…)
 胸の歌を力と変えたその日から、死ぬのは覚悟の上だった。だが、その戦いの末に待っていたのは、性悪なお人形さんに廃墟となった城に囚われて、可愛がられるという、チフォージュシャトーで捕虜にされていた頃と変わらない悪夢。切歌と手に手を取って、お日様の下で笑い合っていたかった…
 「ガリィちゃんを助けてくれたのは調ちゃん♥調ちゃんを助けてくれたのはこのガリィちゃん♥そこんところ、お忘れなく♥」
 ガリィはギザ歯を見せ、ウインクしてみせる。調は紅い瞳を潤ませ、小さく呻く。まるで肉食獣を前に覚える子兎の様だ。
 (私達の歌が…あの奇跡が……こいつを……)
 世界を駆け巡った七つの旋律。ユグドラシルから遠く離れたチフォージュシャトーにも届き、その旋律はフォニックゲインとなって、朽ちた身体のままで放置されたガリィに宿り、再び、起動させるに至ったのだった。そして、ユグドラシルの崩壊に巻き込まれ、一人、荒廃した大地に落ちた調を拾い、このチフォージュシャトーにお連れしたのである。
 「悪態つきながらも怯えているのが、また可愛い♥」
 ガリィはケケッと笑い、調の頭をクシャクシャする。バーニングモードギアであれば、適合係数の低い調であっても、廃棄躯体のオートスコアラーには何とか勝てるだろう。だが、ユグドラシルの想い出を始め、調の濃厚な栄養を頂きながら、命を繋いでいるガリィはしっかりと逆らえない様に頭の中身をちょこっとずつ弄り、彼女なしでは生きられない百合奴隷に確実に堕としていっている。現に今も脅すだけでギアの力を調は振おうとしない。ここではないどこかに調と切歌が結ばれる世界があったとしても、この世界の調はもうガリィに首根っこを掴まれたも同然、もう、この性悪なお人形さんと結ばれるしかないであろう。そういう意味では調にとってはバッドエンド、ゲームオーバーにも等しい未来しか待っていない。尤も、朽ちていくしかない末路だったハズのガリィにとってはハッピーエンドではあるが…
 「マスターにも見せてあげたかったな♥」
 キャロルはミカに凌辱される調に「適合係数の低い奴に用はない。お前の好きな様にしろ」と出来損ないの烙印を押した。ガリィが調を弄び、その可愛さをアピールしても「オレの趣味じゃない」と吐き捨て、ガリィの調虐めが度を超すと「さっさと楽にしてやれ」と奇跡の殺戮者と恐れられる魔女っ娘らしからぬ事さえ口にする始末。調はただの出来損ないでしかなく、ましてや、ガリィと結ばれるなど、絶対にあり得ないと踏んでいた。そんな主の予想を遥かに超えた歪んだ結末に眉を顰めるのは、想像に難くないだろうが…
 「私がもう少し強かったら…キャロル……助けられたよね?」
 調の弱音にガリィはハッとする。キャロルの世界を識るという目的の為、イグナイトモジュールを発揮した装者の呪われた旋律をその身に刻む自動人形…それがオートスコアラーだった。世界解剖も望みも経たれ、二度に渡って、主を失い、尚もおめおめとこの世に生き永らえている事に歯痒く思いながらも性悪なお人形さんは調のおでこに自身の白いおでこをスリスリする。
 「ガリィちゃんがマスターと調ちゃんと暮らせたかも知れない…そんな未来もあったかも知れない…でも、それはここじゃない…」
 調の眼の端の涙を舐め取るとガリィは優しく、囁いた…
 「調ちゃんは頑張ったんだよ……幸せになっても…良いんだよ」
 キャロルの憎悪はあのユグドラシルの中の煌めきの中に消えた。切歌もあの若い母親もきっと、この少女の幸せを望んでいるだろう…
 「死ぬまでずーっとガリィちゃんが可愛がってあげるから♥感謝してね♥」
 「いや!!!」
 ガリィのおばあさんみたいな幼い女の子みたいな声での告白にやっぱり、調は拒絶する。ここからガリィちゃんLOVEに堕とすのも楽しそうだと性悪なお人形さんは笑う…
 (でも、マスターが生きてる世界か…もしかしたら、あの生意気な3人娘が変身ヒロインになってたりする世界もあるかもね♥)
 一時期、聖詠が胸に浮かばないガングニールの装者を本気にさせようとキュッと捻るつもりだったハズの3人の女の子。だが、お嬢様タイプが啖呵を切り、その大胆不敵さに一瞬だけ押されている間に彼女らはガングニールの装者とその幼馴染の少女を連れ、逃げ出した。怯えながらも人外の存在を前にしてもあの大胆不敵さ、きっと、世が世なら少女武装を纏う素質はあるかも知れないと一瞬、思った程だ。
 (お嬢様と男の子みたいな子、カップルになったんだよね。意外や意外…)
 マスターであるキャロルにその身体を譲られたエルフナインの様子をこっそりと探った際、ボーイッシュな少女とお嬢様が寄り添い合っていた。ガリィに見せた大胆不敵さが嘘の様にほっぺを赤くして、甘えて、人目を憚らずにキスをしてから、エルフナインから渡された小瓶を嬉しそうに見つめていた。3人組の中で浮いてしまった一人はその後、肩身が狭いかもだが、そんな事はガリィの知るところではない。
 「今夜も愉しもうね♥」
 ガリィはギギィーッと重い音を立てながら、寝室の扉を開く…

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 ランプのぼんやりとした灯りでも痛い程に調の白い肌が目立つ。メカの部分を削ぎ落され、インナー部分だけになったギアに包まれた幼さの残る調の身体にガリィは釘付けになる。小振りな膨らみも緩いカーブを描く恥丘もお臍の穴まで屈クリと見える身体のライン、大人の女性程、肉付きは良くないが、子供というには幼くない肉体は何度、抱いても、飽きない。
 「お待ちかね♥」
 ガリィはフフッと笑い、腰の大きなリボンを解く。シュルシュルとリボンと共に暗いブルーのドレスが落ちる。ヒールを脱いだ白い素足でガリィは脱ぎ捨てたドレスとリボンを寝台の外へと放る。蝋の様にまっ白な球体関節で繋がれた身体は淡い灯りの中でも、光沢を放ち、作り物の身体と知りながらも調はガリィの裸身に心を奪われる。性器のない白い陶器の様な丸みを帯びた女陰と恥丘、乳房も小振りながら膨らみ、そのスレンダーなフォルムを損ねていない少女の愛らしさを残す身体。透き通る蒼い瞳もサラサラの髪もその幼さの残る顔立ち、ガリィの本来の妖しい色香もまた、彼女の魅惑さを際立たせている。
 「調ちゃん♥」
 ガリィはベッドを小さく軋ませ、調の幼さの残る身体に覆い被さる。調の温かい乳房と血の通わないガリィの白い膨らみとが重なり合い、ガリィはその温かさを心地良く感じながら、調の小さな唇を己の唇で塞ぐ。
 「ガリィ…うぅっ♥♥」
 調の舌を絡め、口内を犯してゆく口づけ、命を想いと共に奪う人形の接吻は冷たい死の味がした。それに抗う間でもなく、少女の温もりに酔い痴れるガリィに思考を蕩かされ、調は細い腕をガリィの球体関節人形の身体に回す。
 「あぁっ♥…」
 少女の力で締められ、痛みは微塵も感じないハズなのに、ただの人形でしかないのに、ガリィは調の温もりに触れ、白くて、細い身体が締め付けられるのを感じて、息を漏らす。口づけから解放された調も頬を染め、白い息を吐く…
 「熱い…♥」
 調の小振りなおっぱいから伝わる熱と心音に絆され、舌やギザ歯にも調の唾液がねっちょりと付く…
 「ガリィ……
バカなり…そう……♥」
 作り物のお人形さんでしかないガリィのキス…本当は嫌なハズなのに、頭の中を想い出共々、ちょこっと穿られ、弄られたのか、トロンッとした瞳は紅い眼光も鈍り、まるで親猫に甘える子猫の様に惚け、だらしなく、開いた口元からは涎が零れて、とても、歌を口遊むとは思えない声で性悪なお人形さんの名を呼ぶ。切歌やあの母親がこの幼子の様にガリィと抱擁を交わす調の姿を見れば、憐れみを通り越して、眉を顰めるのではないか…
 「なっちゃえば?」
 ガリィはニィーッとギザギザの歯を見せながら、卑しい笑みを見せる。耳元でそっと囁き、調もガリィのサラサラの髪が触れ、擽ったそうに呻く。
 「それで忘れちゃいなよ♥切ちゃんも……辛い想い出も…」
 心臓を冷たい氷で刺された様な痛みに調の蕩けそうな顔が水でも掛けられた様に血の気が引き、紅い瞳には不安と愁いが帯びる。ガリィは調の反応を愉しみつつも、再び、キスをする…
 「しらべぇぇええ♥♥」
 「ガァァアァリィィィ!!」
 先程よりも深く深く口づけられ、調の苦痛に歪む声は甘い喘ぎに変わる。口づけをされたまま、ギアインナー越しでおっぱいとおっぱいが触れ合い、お腹やお臍のライン、腰の括れをゆっくりと球体関節で繋がれた手で愛撫される度にその小さな身体をビクンッと震わせるが、壊れたギアとガリィに毒された未熟な心で逃れる手段はない。手に取る様に小さな抵抗がまるで不安に潰されそうな子供が縋る様な仕草に変わり、ガリィは暗い悦びに酔う……
 「ぁぁぅぅぅあああぅぅ♥♥♥♥」
 あまりにも大きな悲しみ故に流した涙ではない。ガリィとの悦楽に溺れ、その心地良さ故に調は感涙する。戦場で悲しい旋律を奏で、刃を振るう紅い閃光の様な歌姫…ガリィの手で犯されてるだけの小さな女の子に堕ちた調は恥丘を弄られると性悪なお人形さんに大しゅきホールドする。
 「しゅきぃぃ♥♥♥」
 ガリィに口内を絡められながら、喉の奥から漏れる喘ぎ。調を犯す性悪なお人形さんもスイッチが入り、恥丘を弄る手を女陰へと潜り込ませる。薄いインナーを隔てても分かる。少女の肉体の心地良さと火照った肌の熱さ、胎内が疼き、お腹の中から溢れる蜜が局部を汚し、お尻の穴もクレヴァスも蠢いているのが、手に取る様に分かる…
 (この子ぉぉお♥♥可愛い♥♥♥)
 今までに犯して、想い出を奪ったどの少女よりも温かく、優しくも、悲しい思い出と歌がガリィの身体を侵し、機械仕掛けのハートを満たしてゆく様だ。この小さな身体のどこにガリィを狂わせる力が秘められているのだろうか。ベッドが軋み、ガリィの蝋を思わせるまっ白い人工肌も卑猥な蜜と噴き出した汗でじっとりと汚れている。
 (お腹……ぁあ…熱いいぃぃ♥♥♥…心臓……♥♥)
 白い肌から汗が噴き出し、肌が火照り、ほんのりと染まり、身体を蠢かせる度にガリィの白い肌がその熱を吸い取ってゆく。子宮がキューッと疼き、胎内から漏れる甘美な熱でお腹の奥から燻ぶった炎で焼かれる苦しみに調は身を捩らせる。酒を口にした事はないが、その苦痛はジワジワと身体を隅々まで痺れさせてゆき、甘い痛みへと変わり、美酒に酔うというのはこの事なのかも知れないと少女なりに思うのだった…
 「うぅぅぅっぅうぅぅぅ!!!!ああぁぅぅぅぅ♥♥♥♥」
 心臓がドクンッと大きく脈打つと身体の中に燻ぶる甘美な蜜が炎となって、溢れ出そうとしている。ガリィの細い指がアヌスやクレヴァスを弄り、ピンポイントで敏感な場所を探り当て、責めていく…
 (調ちゃん♥♥♥♥♥♥♥)
 二人の少女の間から汚濁した炎が走り、お互いの肉体を侵してゆく。調は肢体を絡ませ、火照った頬に涙を流し、身体の震えが収まるまで、性悪なお人形さんにしがみ付く。そんな調に応える様にガリィも少女の荒い呼吸が整うまで、優しく優しく、抱き締めていた…
 「「好き♥」」
 口づけから解放して、恍惚とした表情で調とガリィは小さく囁き合った…

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 主を失った朽ち果てた城の中を吹く、風が唸り声を上げている。外は吐いた息がサラサラと凍りつく程に冷たいというのに、シュルシャガナの歌姫と性根の腐ったお人形さんが乳繰り合うお部屋は異様な熱と雌の匂いと言うべき、臭気で噎せ返る様だった…
 「おっぱい♥小さいけど…美味しい♥」
 純白のギアインナーは幼いシュルシャガナの歌姫の汗で汚れ、僅かにお腹と腰の周りに張りついているだけだった。性悪なお人形さんの手で破られ、小振りなおっぱいや局部が丸出しにされ、火照った肌からは汗が噴き出して、ガリィが舐めても、拭っても、どんどん溢れてくる。
 「小さいって…言うなぁあ♥♥」
 調は埃っぽいシーツに寝かされたまま、ギアインナーに守られていない素肌をガリィに触れられ、小振りなおっぱいを揉み揉みされ、何度も吸われ、歯を立てられ、恥ずかしさと甘い苦痛に蝕まれ、顔を耳までまっ赤にさせる。黒い髪は剥き出しの白い肌に貼りつき、涎を垂らす小さな唇からは可愛い喘ぎが漏れる。零れた涙はガリィにが優しく、舐め取り、それもまた調の未成熟な心を焦がす…
 「ごめんね♥でも、調ちゃんは女の子におっぱい舐められるの大好きじゃない♥」
 ガリィは意地悪く笑うと舌で乳首を転がし、円を描く様にもう片方のおっぱいを虐めてやる。
 「意地悪ぅぅう♥♥」
 切歌と戦友を超えた間柄となり、幼い頃からの絆は自然と愛に変わり、共にFISの施設で育ったマリア・カデンツァヴナ・イヴの目を盗んでは生まれたままの姿で交わり合った。ユニゾンの練習をする際に「偽善者」と貶したガングニールの少女、響と訓練している内に調に欲情した彼女に襲われた時もそうだった。彼女らは調の小振りなおっぱいを頬張り、調もまた響や切歌の発育の良いおっぱいを求めた。生まれたばかりの頃、母親の温もりと乳を求めていたからだろうか。そんな気持ちが少女を模した人形にあるとは思えないので、その辺は個人の趣味なのかも知れないが…
 「うるさいぞぉ♥」
 ガリィが乳首を甘噛みして、小振りなおっぱいをギューッと握り潰すと調は一段と高い声で鳴く。その様子を性悪なお人形さんはクックックッと喉の奥で笑うのだった…
 「ううぅぅぅぅぃぃぃぁあぁああぁあ♥♥♥♥」
 おっぱいをバキュームされ、調の小さな身体が跳ねる。おっぱいからお口を離すとガリィのお口の周りに粘液状になった卑猥な液体が纏わりつき、ガリィも球体関節で繋がった白い手で口元の露を拭き取った。
 「きゃぁあ♥」
 ガリィは白いギアインナーに包まれた腹部にキスをする。インナー越しからも唇の感触が分かり、身震いをする。
 「おっぱい以外も美味美味♥」
 「ちょっと!!」
 恥ずかしさからツッと涙を流す調を宥めながら、ガリィはお臍の穴をなぞり、恥丘や女陰に指を這わせてから、厭らしい笑みを浮かべながら、囁く。
 「ここは嫌って言ってない♥♥」
 剥き出しになった白い女陰からはダラダラと熱い蜜を零し、匂いがより濃厚になっていく。アヌスがヒクついているのも、見えていなくても調には分かる。ねっとりとお腹を舐られ、肌に貼りついただけのボロ布の様にガリィの責めを通して、調の心身を蕩かしてゆく……
 「こんなに淫乱になっちゃってぇえ♥切ちゃんに顔向けできないね♥」
 ガリィにお臍の穴をじっくちじっくりと舐られ、お臍の下や恥丘にもキスマークをつけられ、それでも調は甘ったるい声で喘ぐだけ…
 (切ちゃん…!ごめんね!!ごめんね……!!!)
 心の中で何度も謝った…手を離してしまった事を…一緒にいてあげられなかった事を…力が及ばなかったあの時と同じ様にチフォージュシャトーに囚われた事を…何よりも性悪なお人形さんに犯され、その辱めと快感の虜になる事を…何度も何度も……大好きな切ちゃんに!!!
 「素直になりなよ♥♥切ちゃんとするより気持ち良い癖にぃい♥♥」
 ガリィは蜜をトクトクと流すクレヴァスに口づけ、幼い肉壁を甚振る様に舐り、未熟な女性器が舌でつつかれる度に調は口から飛沫を上げ、腰をくねらせる。身を捩ってもガリィに腿を抑えられるから、逃れられず、そのまま卑しい水音を立てながら、外側も内側も融けてゆく…
 「イッちゃぇえええ♥♥♥ハートの全部でぇぇえ♥♥♥♥」
 出会ったばかり頃、偽善者と蔑んでいたあのヒーローチックな女の子の台詞でガリィはジュクジュクのドロドロになった女陰に責め立て、果てさせる。あの眩過ぎる光から眼を背けた調は自分を犯す性悪なお人形さんにその光を穢された様な怒りに苛まれるもすぐに全身を蝕む甘い毒に屈して、胎内を荒れ狂う熱に呑まれてゆく…
 「ああぁぁああぁあああ♥♥♥♥♥♥♥」
 ドロドロ濃厚のマグマがガリィの白い顔を焼く。髪の毛もべたつかせ、一滴も零すまいとその甘美な蜜を喉に流し込む。お人形さんの顔面にお漏らしの様に放出させた調は甘い呻きを漏らしながら、崩れ落ちるが、それでも、まだまだ、ガリィはこの少女の肉体を貪り足りないのだ!
 「こっちも美味しそう♥♥」
 ガリィは調のプリンッとしたお尻をムンズッと掴んでから、揉み揉みと解してから、腿をガッチリとホールドしてから、まんぐり返りの姿勢にする。うっとりとお尻の穴を見つめる変態人形に調は「恥ずかしい」「やめて」と漏らすも邪悪な色に染まる蒼い瞳は蠢いているアヌスを捉えて、放さない。チューッとキスをする様にお尻のキッスをすると調は小さな身体を海老の様にビクビクンとさせて、寝台で暴れる。
 「お尻…嫌!!!…いやぁぁあ!!!……ああぁぁぅぅぅう!!」
 ピチャピチャと水音を立てながら、螺旋状の穴を抉る様にガリィは幸福感いっぱいの表情で調の柔らかいお尻を味わい、肛門を舐る。排泄の為だけに使われる穴でさえもガリィにとっては愛しい少女の体温を感じながら、直に体内に触れられる神聖な場所に他ならない。両脚をバタつかせる事さえできないまま、お腹の裏側を舐られ続け、キュンキュンッとお尻の穴が疼き、心音が大きくなる。愛液を噴出したばかりなのに、女陰がまた濡れ始める…
 「お尻で……イクゥゥ!!!!」
 戦いの人生を送ったとはいえ、調も女の子である。排泄の為の穴をマジマジと覗かれたり、触られて、恥じらうのは当然の事。ましてやそのお尻の穴をお人形さんとは言え、女の子にうっとりと見つめられた上にまるで甘いお菓子でも味わう様に舐られ続けた上にお漏らし同然に潮を噴く様までしっかりとその蒼く澄んだ瞳に焼きつけられるのだ。嫌がらない訳はないだろう…
 「しらべひゃぁあぁ♥おいひぃぃい♥♥♥」
 お尻の穴にディープキッスをする様に直腸を犯してゆく。調は擽ったさと恥ずかしさのあまり悲鳴を上げ、ドクドクッと鼓動が大きくなると同時に熱い飛沫を上げて、達する。
 「躾がなってない……ん………でしゅねぇ♥」
 呂律の回らない舌で下品な言葉を吐き、ニィーッと笑うとまんぐり返しにしたままで調の女陰に被りつく。まるで肉まんか何かに食らいついている様な噛み心地にガリィはアヘアヘと下劣な笑い声を上げる。
 「やっぱぁああこれが最高ぉぉぉお♥♥♥」
 「これ以上…しゃ……へ…ららぁあ……死んじゃうぅぅ……♥」
 調もトロ顔でガリィの責めを受け入れるざるを得なくなり、胎内を目指す様に調の中に触れてゆく。
 「ガリィィィィイ♥♥♥」
 性悪なお人形さんはどす黒い肉慾を燃やす邪悪な笑みを浮かべながら、腕の中の少女がしっかりとメス堕ちするまで、未熟な女性器、柔らかな肉壁まで舐りながら、卑猥な色へ染めてゆくのだった……

4 / 5
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 白んだ空の中に溶けていく様に空に散らばった星々は見えなくなり、欠けた月も段々と薄くなり、消え様としていた……
 「ガリィのお股……ぁ……舐めらぁぁ……ぃ…いぃ♥♥」
 お腹の周りにほんの少ししか貼り付いてないギアインナーもボロボロの穴だらけになり、白い肌は蜜や汗でベトベト、四肢に力が入らず、四つん這いの姿勢のままでガリィのまっ白な性器もクレヴァスもない女陰をしゃぶる調の姿が明け方近くまで続けられた行為の激しさを物語る。
 「もう…歌えないよね♥」
 ガリィは愛らしい少女のフォルムを残す女陰を這い回る調の愛撫にご満悦の様である。調の紅い瞳は潤み、ドロンッと濁っている様にさえ見える。ほっぺを染めて、嬉しそうにガリィの…自分を凌辱したお人形さんのお股を舐め舐めするのが嬉しくて仕方ない。百合奴隷どころか、すっかり、女の子同士の交尾に夢中な雌猫にまで堕ちてしまっている。神の力に肉薄する程の旋律を奏でた少女はもう廃棄躯体から蘇ったお人形さんは勿論、ノイズ単騎にさえ勝てそうにない…
 「歌よりも厭らしい喘ぎの方がお似合いだよ♥ガリィちゃんの可愛いお嫁さん♥」
 「ガリィ♥意地悪ぅぅ♥♥」
 調を嘲笑するハズの言葉なのに、どこか、想い人を優しく包み込む様な声、ガリィの中に芽生えた慈しみの心なのかも知れない。人間のそれと違って、歪み切っているが…
 「もう戦わなくて良いんだよ?切ちゃんの事も……悲しい想い出も歌も……みーんな忘れて…調ちゃん♥」
 頬を紅潮させ、お人形さんの白い股を舐る調の黒髪を梳いては逃がしを繰り返しながら、ガリィは優しい、小鳥が囀る様な声色で諭し、調も「嬉しい」とでも言う様に小さく、頷いた。悲しみの中にも、苛烈で命を重んじる慈しみのあった祈りを歌う口で少女は想い出を奪う事しか知らないお人形さんに卑しい愛の言葉を囁きながら、甘えるのだった…
 「ガリィちゃんと幸せになろうね♥」
 ガリィは可愛い可愛い雌猫の黒い髪にチュッとキスをする。汗や埃を吸った髪の匂いはあまり気分の良いものではないが、これもまた奇跡の歌姫を卑しい雌に堕とした証明…それがこの手にあると思うとガリィの中でどす黒い感情が芽生えてゆく。
 「想い出…ほしいな♥」
 ガリィに促されると調は雌犬みたいに涎をボロボロ零しながら、満面の笑みを浮かべる。そして、よたよたとガリィの白くて、細い身体に縋りながら、その血の気のない唇を求める。
 「ガリィ…♥♥」
 「調ちゃん♥…ガリィちゃんに任せて♥…それでもう楽になろうよ♥」
 堕ちたシュルシャガナの歌姫と廃棄躯体から蘇った性悪なお人形さんは艶かしいキスを交わす。ガリィは優しく、調の背中に手を回し、抱き締めてあげる。少女の想い出がガリィの回路の中に流れ込んでくる……

 神なき世を愛する少女、同じザババのギアを分け合ったイガリマの装者と共に幸せに暮らす未来…。命が続く限りは胸の歌を分け合った歌姫達と旋律を奏で続けるシュルシャガナの歌姫の物語はこの荒廃した世界で紡がれる事はなかった…

 命を架して、救った娘は「月読調」という名の百合奴隷に堕ち、ガリィが想い出の断片で覗き見た若い母親の祈りも想いも血の通わない手で握り潰される事となったのだった…

 朽ちたチフォージュシャトーでガリィのどす黒い愛情と肉慾に溺れながらも調は「大好きな切ちゃん」の幸せを願っていた……
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