エディ

2012年に『Another』の見崎鳴×藤岡未咲の百合イラストを投稿してから、現在に至ります。

『戦姫絶唱シンフォギア』の百合同人誌も描いています。
ガリィ×月読調ちゃんのR-18ネタを中心に活動中。ミラアルクのガチ百合エッチ本も描きたいと思う今日この頃です。
シンフォギアカップリングはエルザ×月読調、立花響×月読調、ミラアルク×シンフォギア装者、安藤創世×寺島詩織、マイナーなカップリングばかり、推していますが、メジャーな暁切歌×月読調も大好きです!

そんな訳でよろしくお願いします。


◆好きなカップリング◆

■ Another
見崎鳴×藤岡未咲
金木杏子×松井亜紀
赤沢泉美×見崎鳴
赤沢泉美×杉浦多佳子

■ 戦姫絶唱シンフォギア
ガリィ×月読調
キャロル×月読調
暁切歌×月読調
立花響×月読調
エルザ×月読調
安藤創世×寺島詩織
ガリィ×ミカ
ファラ×ガリィ
ミラアルク×シンフォギア装者
キャロル×立花響
小日向未来×エルフナイン
シェム・ハ×小日向未来
シェム・ハ×立花響

■ サガ・スカーレットグレイス
ネエちゃん×ウルピナ
マリオン×ウルピナ
ウルピナ×ユリア
マリオン×パトリシア
クローバー×マリオン

■ ロマンシング・サガ/ミンサガ
シフ×アイシャ

■ ロマンシング・サガ2
緋色の女帝×キャット(シティシーフ)
緋色の女帝×ユキノ(忍者)

■ ロマンシング・サガ3
エレン×サラ

■ サガ・フロンティア
アセルス×白薔薇姫
アセルス×アニー
ライザ×アニー

■ サガ・フロンティア2
プルミエール×ジニー
ヌヴィエム×プルミエール

■ サガ2秘宝伝説(リメイク含む)
人間女×エスパーガール
エスパーガール×エスパーガール
人間女×人間女

■ 刀使ノ巫女
​衛藤可奈美×十条姫和
柳瀬舞衣×糸見沙耶香
古波蔵エレン×益子薫
獅童真希×此花寿々花
折神紫×燕結芽
衛藤可奈美×燕結芽
折神紫×十条姫和
衛藤可奈美×安桜美炎
十条篝×十条姫和
​岩倉早苗×十条姫和

■ 転生王女と天才令嬢の魔法革命
ユフィリア×アニス
ティルティ×アニス
アニス×イリア
レイニ×イリヤ
レイニ×ユフィリア

■ 私の推しは悪役令嬢。
レイ×クレア
ロレッタ×ピピ

■ ひきこまり吸血姫の悶々
ヴィル×コマリ
カレン陛下×コマリ
サクナ×コマリ
ミリセント×コマリ

投稿日:2023年03月13日 21:05    文字数:24,304

ゴスロリの女の子

ステキ数は非公開です
コメントを送りました
ステキ!を送りました
ステキ!を取り消しました
ブックマークに登録しました
ブックマークから削除しました
コメントはあなたと作品投稿者のみに名前と内容が表示されます
鳴と未咲の面影のある不思議な女の子に惹かれた夜見山中の女子生徒が鳴と未咲に犯されまくり、彼女らの奴隷にまで堕ちちゃうお話です。
大人になった鳴×未咲もガッツリ百合百合とエッチしていますし、鳴と未咲の娘さん(幼女)が夜見山の女子生徒に襲われちゃうお話もあります。
1 / 10
 「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」のコンクリート四角く固めた様な無機質な外観とは裏腹の赤い絨毯が敷かれ、アンティークのチェアに少女の人形が行儀よく座る、少し古めかしいものの、主の拘りを感じる趣のある部屋。今宵もアンティークの寝台でこの館の主、見崎鳴は血の繋がった姉妹にして、愛おしい伴侶、「半身」と呼ぶ藤岡未咲と肢体を絡ませ合いながら、交わる。
 「鳴♥鳴♥♥鳴ぃぃ♥♥」
 「未咲♥♥未咲♥♥熱いぃぃ♥♥」
 細身だが、脂が乗り、女性の成熟した艶かしさのある肉体同士がぶつかり合う。黒く、艶やかな髪が貼り付いた鳴の蝋の様に白い肌は火照り、熱い汗の雫が伝う。未咲の鳴よりも日に焼けた肌も熱を帯び、汗みどろで鳴の肉感的な身体を受け入れる。喘ぎ声を上げる度に形の良い唇が歪み、唾液が迸る。
 「未咲……あの子が見てるよ♥」
 鳴に押し倒された未咲は鳴の細くて、白い身体に四肢を絡ませ、大しゅきホールドのままで腰を振る。鳴の言葉を気にするだけ余力は未咲には残されておらず、鳴もそれに応える様に肉づきの良いムッチリした未咲の女陰に己の白く豊満な女陰を口づける。女性二人の胎内から迸る炎が混じり合い、お互いの唇を塞ぎ、舌を絡ませる。脳味噌の中まで舐め回されてる様な生々しい感触、肉と肉とぶつかり合う卑猥な音が大きくなり、雌の匂いを放ち、果てた。
 (鳴ママと未咲ママ…今日もお熱いなぁ♥)
 百合夫婦の営みの中に、本来は場違いである者がいた。齢が十にも満たない小さな女の子…。愛しいママが二人共、濁った熱い蜜を吐き、達する。ケダモノ染みた性交を舌舐めずりしながら、闇色とも言うべき、漆黒の髪を掻き上げ、青緑色の瞳に焼きつける。鳴の「人形の眼」と呼ばれる義眼にそっくりな虚ろな蒼い光を放つその瞳に…
 (ついさっきまで、あたしの事…犯しっぱなしだった癖に♥)
 幼い少女のそれとは思えない、間抜けな獲物を捉える猫の様な目つきで鳴と未咲を見つめる。まるで毒牙に掛ける女性を品定めでもするかの様。鳴と同じく、純白な肌、姉妹同士で果てた女性達はこの幼い身体を押さえ、何度もキスを交わし、舐り、無成熟な胎内へとその細い指を挿入したのだ。姉妹同士、彼女らの間に生まれた愛娘を……
 「鳴ママ♥しよう♥」
 未咲に覆い被さったまま、荒くなった息を整え、呼吸する度に豊満な乳房が上下する鳴の耳元で少女は囁き、うっとりとした瞳で彼女を胎内に宿し、育んだ、オッドアイの黒髪の女性は「うん」と頷く…
 「小悪魔め…」
 「鳴ママ♥酷い♥♥」
 血の繋がった姉妹でありながら、藤岡家の事情と霧果との柵で一緒に合う事さえできなかった鳴と未咲はそれを埋めるかの様に寄り添い合い、それはいつしか、愛情に変わり、姉妹愛は淫靡な色へと塗り替えられ、大人になった彼女らは女性同士でカップルとなった。中学生の頃、こっそり出会ったこの「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」で百合夫婦の契りを結び、想いが成就したのか、これも呪いなのか、百合の禁忌とも言うべき≪現象≫が起きた。「半身」を愛するあまり、百合の悦楽に溺れた鳴は二度も未咲を孕ませた。禁忌と知りながらも、お腹の膨らんだ未咲が愛おしく、未咲の胎内に息づく娘に優しく問いかけた。鳴の血を受けた未咲の子供は2人ともすくすくと育っている…
 (この子はちょっとやばいかも…)
 最愛の未咲を寝かせたまま、鳴は幼い少女とキスを交わす。その様子にヤキモチを妬く一方でその愛らしさとは裏腹に得体の知れないどす黒い闇を秘めている幼い少女、待望の3人目のミサキだが、未咲はこう呼ぶ。
 (悪魔ミサキ…)
 鳴と未咲の間に生まれた子ではあるが、未咲の愛撫と肉体に溺れた鳴が初めて百合妊娠した子だった。鳴と同じ様に未咲も愛する「半身」を孕ませ、膨らんだお腹を撫で回して、クールな表情が色欲に染まり、まっ白な肌のボテ腹となった鳴が生まれたままの姿で泣き腫らしながら、甘えて、よがる姿は思い出すだけでもゾクゾクする。未咲の肉慾が胎内の子に伝わったのか、未咲を求める想いが誰よりも強かった鳴の愛娘故なのか、未咲が鳴に産ませた子は小悪魔の様であり、ロリミサキ、ペドミサキと冗談半分で呼び合う仲とは少し違っていた…
 (どーして、こんな子に育ったんだろ♥)
 鳴は白い乳房に頬擦りをして、乳首を愛撫するミサキを撫でる。未咲から生まれた2人の娘も生まれながらのガチ百合だが、鳴の血肉と想いを喰らいながら、新たに生まれたのはサキュバスの様に妖しく、生まれながらに百合に魅入られた子で幼い身でありながら、少女や大人のお姉さんを次々とガチ百合に堕とし、或いは可愛がられる事を至高の悦びとする恐ろしい娘だった。年頃の少女は全て、この少女の毒牙の餌食となり、チャームされたお姉さん達数人にまわされても、精気を吸いながらもその行為を愉しんでいたという筋金入りの小悪魔、ガチレズで、生みの親からも悪魔ミサキ、サキュミサキと呼ばれている程。
 「鳴ママのおっぱい…おいしい?」
 鳴は乳房を這い回る舌と小さく、柔らかい掌の温もりに恍惚となりながらもミサキを受け入れる。生まれたばかりの娘に乳を与えていた頃を思い出すかの様に…
 「鳴ママこそ、エッチだね?さっきからずっと私の事を犯しぱなしだよ♥」
 ハアハアと吐息を漏らしながら、喘ぐミサキの丸みを帯びた幼い恥丘を撫で回した手が女陰を隅々まで撫で、ポコッとしたお腹から零れる汗が股間から洩れる体液と混ざる。
 「鳴ママと未咲ママのお股見て、濡らしてる癖に♥そんな悪い子にはもっとお仕置きしちゃおうかな? 」
 「鳴ったら、あたしとエッチしたばかりなのに、まだやりたいのかしら?百合妊娠である以上、何があっても不思議はないんだけどね…」
 女性と女性の間で子を成すという時点で既に何かしらの力が働き、何かが狂っているのは明確だった。血の繋がった娘、それも幼い内に犯す。鳴と未咲もこの悪魔ミサキと呼ぶ、愛娘を百合夫婦に営みに連れ込み、悪戯をしているのだ。 百合妊娠。女性同士で子を成す奇跡、或いは女性と女性の愛を苗床にし、夜見山を彷徨う霊魂、≪死者≫と呼ばれる存在、この館に棲み、人形達に宿る者が新たな生命へと生まれ変わるのかも知れないと鳴は勘繰ったが、そんな事はどうでも良かった。
 「ミサキ…♥」
 未咲は鳴とのエッチの余韻の為、そして、この小悪魔の様な娘に「半身」たる鳴の主導権を主張するかの様に自身の耳と鳴の耳とに、イヤホンを嵌め込む。液晶の画面がチカチカ光ると不気味なイントロでロック調の曲が流れ始める…

2Q==
 「鳴ママぁぁ♥♥♥」
 甘ったるい声で潮を噴くミサキの足を掴み、ベッドに仰向けにさせる。未咲も待ってましたとばかりにミサキの真後ろに回り込む。鳴と未咲を繋いでいたイヤホンがシーツに落ち、小さく曲が流れる中、未咲に両手を押さえられたミサキの喘ぎ、ミサキの膨らんでいない胸や未発達の女性を弄り、舐る卑しい音だけが響くのだった……

1 / 10
2 / 10

 「中学最後の1年…ずーっと、ぼっちか……」
 黒い絵の具を水に流したかの様な仄暗い空の下、夜見山中学の制服を着た少女が鞄を力なく、だらんっと下げながら、溜息をつく。紅いカチューシャで留められた黒髪が黒のブレザーと紺のスカートのコントラストによく合う。幼児の様にあどけない訳ではないが、大人というには、子供染みている。蛹から羽化しつつある中学生の少女に「それ」に選ばれて、一変する…

 ≪いないもの≫

 夜見山中学の3年生の間で囁かれている噂。呪いの3組と呼ばれている学級、そこの生徒は≪いないもの≫として、扱われる。≪死者≫と呼ばれる「もう一人の存在」の呪縛から逃れる為に…
 「仕方ないよね…」
 夜見山ミサキと呼ばれる生徒が≪死者≫となって、戻ってきて以来、呪いの3組の生徒と教師、その身内や関係者に至るまで、奇妙な死を遂げる。戻って来た≪死者≫がふといなくなるまで、まるでその者が纏う死臭に中てられる様に…
 呪いの3組に選ばれたその日、少女の親友が≪死者≫に選ばれた。だが、少女は知っていた彼女がクラスメイトの幼馴染のちょっと恥ずかしがり屋の女の子と恋仲で「一緒のクラスになれると良いね」といつも笑い合っていた事、≪死者≫となった生徒は一切、干渉ができなくなる無慈悲な事実に見る見る血の気が引いていくのを見逃す事はできなかった。女の子同士でも二人は愛し合っているのだから…!気づけば、少女はそっと手を上げていたのだ…
 (お幸せに…)
 下校してすぐに親友が恋人の女の子と手を繋いでいるのが、少女の瞳に飛び込んで来る。しっかりと細い指と指が絡み合い、俗に言う、恋人繋ぎというのを初めて、見た。頬を染めながらも、嬉しそうな恥ずかしそうな顔で大人しい女の子と笑い合う、少女の知らない親友の顔が見れただけでも≪いないもの≫になって良かったとすら思える。コンクリートに覆われた少し寂れた夜見山の情景にも慣れたのだ。ほんの一年、独りぼっちなくらい…
 「うふふっ」
 小さな女の子の屈託のない笑い声が少女の耳を擽る。
 (可愛い!!)
 鉛色の空に無機質なコンクリート剥き出しの景色にパッと花が咲いたかの様。闇色の髪で右眼を隠し、血の気のないまっ白な肌の小さな女の子が電柱の陰から覗き込んでいる。まるで全てを見通す様な澄んだ青緑色の瞳、唇を綻ばせ、にっこりと笑う。フリルやリボンで飾られた薄いピンクで彩られたゴシックロリータのドレスを纏い、まるでお人形さんの様だった。
 (ゴスロリってやつ?ちょっと変わってるけど、やっぱり可愛い……)
 少女がポーッと見つめているとゴスロリの女の子は踵を返し、赤い靴でアスファルトを蹴って、パタパタと駆ける。
 「待って!」
 少女は思わず、叫び、少女の後を追う。栗色の長い髪の女性に寄り添うブラウンの髪の女性にぶつかりそうになり、眼鏡をかけた神経質そうな女性に「気をつけなさい!」と怒鳴られながらも走り続ける。革靴が足を締めつけ、足が悲鳴を上げそうになった頃にようやく、追いついた。コンクリートの箱とも言える無機質な建物の前で女の子は両手を後ろ手に組んで、小首を傾げながら、子猫の様な可愛らしい声で少女に声を掛ける。
 「お姉ちゃん♥」
 ゴスロリの女の子の微笑みに疲れを忘れ、引き攣った笑顔で汗を拭いながら、少女は笑いかける。
 「この辺の子?」
 「ここに住んでるの♥」
 ゴスロリの女の子が指さしたのは、コンクリートの武骨な壁を繰り抜いた丸い窓。窓ガラスが二人の少女の姿を映す。
 「ここの子…?」
 呪いの3組に入る前から、気になっていた不気味な、一方で神秘的な空気も感じられる建物だった。ランプの様な小さく揺らめく灯りの中にドレスを纏った少女や女性の人形が浮かび上がる。そのどれもが、目の前の幼い女の子にどことなく、似ている…
 「お洋服のお店?」
 「ううん!この子達のお店!!」
 少女の問いを幼く、高い声が遮る。確かにどれも自分と同じ年頃の女の子や大人のお姉さんよりも細身だ。中には、針の様に細い少女の人形もあり、この衣装に合う者はそうそういないだろう。
 「遊んでく?」
 ゴスロリの女の子に手を引かれる。小さくて、柔らかい手に包まれ、少女の手にも、幼い女の子の体温が伝わってくる。本当はちょっと怖い、気味悪く思えたが、この女の子の誘いを袖に振る気は起きない。
 「良いよ…。えっと……」
 少女が口籠ると女の子は明るく、声を弾ませる。
 「あたし、ミサキ♥」
 幼い女の子の無邪気な声が頭の中にガンガンと響く。≪死者≫となったミサキという人物の事が…
 (まさか…この子………)
 初めて、目の前のゴスロリの少女、ミサキに畏怖した。手からじわっと冷や汗が滲むが、それにも構う事なく、ミサキは無機質な人形の館「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」のドアを開く…
 (その夜見山ミサキってのは中学生だし、確か、男の子だったんだよね?大丈夫大丈夫…)
 少女は己に言い聞かせながら、ミサキに手を引かれるままに人形達が棲む暗い闇の中へと消えていった…

2 / 10
3 / 10

 「みんな、良い子達でしょ?」
 ミサキは笑いながら、館内のお人形さん達に話しかける。暗くて、ぼんやりした灯りだけが照らす空間。コンクリートの塊にしか見えなかった外観とは、大違い。人形達が座らされているアンティークの家具、テーブルにも、お洒落なクロスが掛けられており、思ったよりも掃除が行き届き、薄暗い不気味な店というイメージは既に払拭され、黴臭い品々を扱う骨董商とは、違う不思議な空気感に少女は息を呑む。
 「うん…みんな、可愛い、あっちの子は美人さんだね…」
 少女の声は震えていた。人形には、古来から不思議な力が宿ると信じられてきた。呪いの藁人形というものとは毛色が違うものの、人形作家が意匠を凝らして、精魂を込めた人形はその者の想いが宿るというが、この人形達がその呪わしい人形なのだとさえ思える程。優し気に微笑みが、悲哀を湛えた表情、それがお店の人形、一人一人の顔に確かにあるのだ。未だに癒えぬ、悲しみと苦痛を表しているかの様に…
 「みーんな、鳴ママが作ったんだよ♥」
 少女はミサキの言葉に小首を傾げるが、「鳴ママ」なる人物はこのゴスロリ少女の母親で人形達の生みの親、「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」の主なのだろうと推察する。この店の看板娘であれば、人形達が着ているゴシックロリータのドレスで着飾っている事も合点がいく。
 (この子のお母さん…鳴ママってどんな人なんだろう……)
 ミサキと店内のお人形さんとを見比べながら、想像を働かせ、思わず、眉間に皴の寄った少女に「怖い人じゃないよ」、そうミサキが囁いた時、館の奥からことりと物音がする。
 「いらっしゃい」
 女性の澄んだ声に惹かれる様に少女は物音のした方を振り向いた。
 「お客さん、夜見山中の子かしら?」
 艶やかな黒髪を藍色のリボンで束ねた女性がミサキが戯れる夜見山中の制服を着た少女を見つめる。
 (綺麗……)
 少女を見つめる切れ長の瞳は右眼は真紅の光を宿しているが、左眼はミサキと同じ青緑色で妖しく光る。蝋の様に白い肌に心を奪われる。少女はここまで血の気がないまでに白く、美しい女性を見た事がなかった。細身の身体にも、程好く、脂が乗り、黒いワンピースの様なドレス越しからも膨らんだ乳房やお腹のラインが分かる。覗かせる足もタイツで覆われ、館内の照明でが当たり、ムッチリ感が強調される。露出した鎖骨やネックレスを下げた首筋が何気に艶っぽいと思い、少女は見入る。生来のミステリアスな雰囲気と相俟って、女性の美を際立たせている…
 (間違いない、この子のお母さんだ……)
 「それとも、ミサキのお友達?」
 少女が「鳴ママ」と確信した女性に寄り添っている茶色がかった髪をピンクのリボンで結った女性が明るく、笑いかける。顔つきも体格も鳴ママと瓜二つだが、瞳は両眼共に燃えるような真紅、心なしか、笑った顔も鳴ママよりも優しく、少しあどけなさが残っている様に少女は感じる。白いセーターにロングスカートと鳴ママよりも地味と言うか、シックな恰好だが、胸元に鳴ママと同じネックレスが下がっており、そのほんの少しのお洒落だけで魅力的に映るから不思議だ。
 「うん!友達!!」
 ミサキは笑顔でパタパタと二人の女性に駆け寄る。鳴ママの傍にいる女性がミサキの頭を撫で、うふふっと笑う。
 「ミサキも隅に置けないわね♥あんなに可愛い子をナンパしちゃって♥♥」
 鳴ママとミサキの面影のある女性の言葉に少女は頬を紅潮させる。
 「あんまり、燥がないで。それに未咲もあんまり甘やかさないで。」
 「ごめんね♥」
 鳴ママに注意され、未咲と呼ばれた女性はペロッと舌を出す。
 (みさき?あの子と同じ名前?)
 困惑した少女が今さっき、抱いた疑問を問いかける事すら、忘れさせる爆弾発言にたまげる事となる。
 「鳴ママ!未咲ママを虐めないで!」
 ミサキは鳴ママのドレスの裾を引っ張り、鳴ママと未咲ママも優しく、微笑み、窘める。愛しい娘を…
 「ママ……お母さんが二人いるの?????」
 少女は目を白黒させて、ドスンッと鞄を落としてしまう。今までの情報を困惑した頭で整理する。受これまでの人生でこれ以上ないという程にレベルで脳味噌をフル回転させる。徹夜で根を詰めて、夏休みの宿題を残らず、片づけた比ではないくらいに…
 「見せた方が早いわね♥」
 「そうだね♥」
 鳴と未咲はお互いに細い腕を愛する半身の身体に回し、そっと、唇を寄せる。ミサキは大好きな鳴ママと未咲ママの口づけに顔を赤らめ、黄色い声を上げる。
 「女の人同士で…」
 女性同士で恋人になり、遂には百合夫婦になったみさき姉妹が会ったばかりの少女の前でキスをしている、なかなかにショッキングな光景に少女は心を奪われる。女同士の情事は初めてではない。少女の脳裏に女の子と恋仲になった親友の顔が浮かぶ。しかし、彼女らも手を繋いだり、クラスメイトに隠れて、逢瀬をしているくらい。ここまで濃密な性のアプローチはしていない。生まれて初めて、目にした女性と女性の交わす口づけ…
 (綺麗…)
 少女の胸中に不思議と嫌悪感や恐怖はなかった。親友の真剣な恋に応える為に≪いないもの≫に自らなった。そして、その親友とクラスメイトの内気な女の子よりも妖艶でねっとりと絡み合う様などことなく不穏なものを感じるものの、彼女らの間には確かな愛がある。ミサキがこんなにも愛らしい少女に育ち、鳴と未咲の愛を受け入れているのが、何よりの証明だと頷くより他ない。
 「私と未咲は生まれた頃から繋がってたの…」
 「鳴と一緒にこの子達のママになったんだよ♥」
 鳴と未咲の言葉で思案を巡らせ、ハッと顔を上げる。
 (女同士の上に近親相姦!?)
 少女は口元を手で塞ぐ。トクンッと心臓が呻き声を上げるのを感じる。無機質で仄暗いが女性同士の情愛が通うこの空間に居心地の良さを覚え、恍惚とした表情で鳴と未咲、未咲に張りついている幼い女の子に視線を移す。
 「この子のお姉ちゃん達にも、紹介してあげるね♥」
 鳴と未咲は喉の奥でクックと笑い、少女も照れ臭そうに小さく頷く…

3 / 10
4 / 10

 その少女が夜見山中の呪いの3組の一員になり、ゴスロリの不思議な女の子に出会ってから、1ヶ月が過ぎた。

 人形の館「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」は少女にとって、もう一つの生活の場になった。ミサキはいつでも喜んで、少女に纏わりつき、鳴は「私も≪いないもの≫だったんだ」と夜見山中にいた頃の話をよくしてくれた。未咲に淹れてもらったお茶は甘い香りがして、身体中に甘美な味と共に染み渡っていくかの様だ。≪いないもの≫になった少女とクラスメイトは≪現象≫を恐れ、お互いに干渉はできず、あまり、客が来ない事もあってか、少女は自分だけが知っている秘密の花園の様に思えてならなかった。
 「その…鳴さんがいた頃……お化けとか…幽霊…出ませんでした?」
 未咲の淹れたアイスティーを飲みながら、少女は恐る恐る、鳴に尋ねる。物静かであまり多弁ではないが、夜見山中での事や未咲と遊んだ事はよく話してくる鳴だが、この質問に関しては、いやに口が重い。
 「どうだったかな…」
 鳴がストローでグラスの中の琥珀色のアイスティーを掻き回すと氷とグラスが触れる音と共に柑橘系の香りが鼻を擽る。
 (鳴さんが留守の時、未咲さんが教えてくれたっけ…。あの人形の眼には、本当は見えちゃいけない「もの」が見えるって…)
 最初は未咲の冗談と思っていたが、作り物の青緑色のガラスの様な義眼に何かが映るらしく、鳴は時折、誰もいない場所で嫌そうな顔をしたり、誰かに話しかける様に笑いかけたりしている。ミサキと呼ぶ子達と同じ色のその瞳には、少女が知らない世界が映し出されているのだろう。そして、それは決して、良いものばかりとは限らない。3組の誰かを呪殺する呪わしい≪死者≫の様に…
 「でも、私と未咲はあの子達と……」
 アンティークの棚に飾られている女の子の人形を見つめる。空色のドレスを着ているボブカットの黒髪が特徴的な幼さの残る女の子の人形に寄り添い合う様にピンク色のドレスの人形が座っている。寄り添い合っている様に見えるが、空色のドレスの人形には左腕が、ピンク色のドレスの人形には右腕がそれぞれについていなかった。二つの人形は直接に繋がっているのである。二人で一つ、まるで鳴と未咲の様に。少女は、鳴が「繋がっている」という言葉を使い、未咲を「半身」と呼ぶ理由が垣間見えた気がした。
 「あの子達?」
 キョトンとした少女に気がついたのか、鳴はフフッと微笑み、お茶菓子を取りに席を立った。
 「貰い物だけど、良かったら、食べていく?」
 少女は嬉しそうに頷いてみせる。鳴が店の奥に小さなランプの様な照明が照らすだけの暗がりに消えていくのを見送ると少女は誰かに見られている様なそんな気配に背筋を震わせるのだった。
 「誰?」
 ミサキは未咲と買い物に出かけていない。ミサキの姉妹達は友人らしい女の子達と共に二階に上がったままだ。客が足を踏み入れた様子もなく、店内はシーンと静まり返っている。あの可愛らしい人形達がクスクスと笑い合いながら、自分を見ている…そんな心持ちで、少女は人形達を見つめているとクロスの敷かれたテーブルにラッピングされたお洒落な箱が置かれた。
 「お待たせ♥」
 お菓子を持ってきてくれた鳴の笑顔につられて、少女も微笑み、先程までの心細さは自然と消えていた。
 「明日、お店はお休みだけど、遊びに来て♥」
 「良いの!!」
 少女は思わず、身を乗り出し、アイスティーを零しそうになり、鳴に窘められ、亀の様に首を竦める。
 「ミサキもきっと喜んでくれるわ…」
 鳴の優しい囁きに少女は心躍った。明日、他のお客さんやクラスメイトにも、内緒でここで過ごせるのだ。あの小さな女の子とこのミステリアスだけど、お茶目なところもある女性と笑顔が素敵でいつも優しい未咲と。ロリミサキ、ペドミサキと呼ばれているミサキのお姉さん達とももっと仲良くなりたい。彼女らと過ごす幸せなひと時が待ち遠しかった……

4 / 10
5 / 10

 仄暗い空を黒々とした厚い雲が覆い、ビデオのノイズの様な耳障りな音と共に細い雨が降り注ぐ中、少女は「CLOSED」という札が下げられたドアをそっと開き、「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」に入る。
 「すみません」
 少女は小声でそっと断ると薄暗い店内を見回す。いつも通り、人形達が行儀良く、椅子や棚に座り、立ったままの人形もそのままだが、埃や塵一つ付いていない。休業日も鳴が手入れを怠らないのだろう。
 (やっぱ、ここ雰囲気あり過ぎだよ…)
 どこかで鳴り響く雷鳴、窓ガラスやコンクリートの壁やアスファルトの路面を打つ雨の音が人形達やお洒落だが、古いアンティークの家具しかない閉鎖的な室内を包み込むかの様。一人でいると生きているかの様に美しい人形がまるで死して尚も生にしがみつく亡霊と思えてくる。少女はブルッと背筋が冷たくなるのを感じる。傘立てにビニール傘を突っ込み、昨日、鳴とティータイムを楽しんだテーブルにつこうとすると……

 「鳴……いぃぃ♥……あぁ♥
 「
未咲ぃ♥……好きぃ♥
 館の奥から、鳴と未咲の苦しそうな、それでいて、艶かしくて、どこか甘えているかの様な声が漏れる…
 「鳴さん?未咲さん?」
 少女は生唾を呑む。鳴と未咲の声は止めどなく、聞こえ、まだ未熟な少女の身体が段々と芯から熱くなる。トクトクッと鳴る心音はやがて、ドクドクッと大きく疼き、下半身、特に股間がジンジンと甘ったるい痺れに侵されるのを感じずにはいられない…
 「鳴さんと未咲さん…何してるんだろ……?」
 ふたりがそういう仲である以上、分かっているハズなのに、ここで首を突っ込むのは無粋だと言うのに、少女は鼓動を押さえながらも鳴と未咲の声を頼りに館の奥、普段は灯っている小さな灯りさえも消えている深淵の闇の中へと足を踏み入れる。
 「様子を見に行くだけ……」
 少女は動揺していた。小さな人影がドアに駆け寄り、カチャリッと鍵を掛ける音にも、気づかない程に…
 鴬張りの様に木が軋む音がする廊下を忍び足で進むと暗闇を一筋の光が切り裂いていた。ドアの間から漏れた薄明りだが、一寸先も見えぬ闇の中、それでも充分過ぎる。息を殺し、少女はそっと部屋の中を覗き込む……
 「あぁっ……!!!」
 少女は声を上げそうになるのを必死で押さえる。ドアの隙間から見えたもの、ドアノブのある板切れ一枚を隔てた先に広がる禁断の世界に釘付けになる…
 「めいぃぃ♥♥」
 「未咲ぃぃ♥♥みぃしゃぁあぃぃ♥♥」
 アンティークの寝台を軋ませながら、生まれたままの姿で肢体を絡ませ合う鳴と未咲がランプの様な淡い光の中に映し出される。ドレスやセーターの下に隠されていた細いとばかり思っていた肉体、細身ではあるが、しっかりと脂が乗り、肉感的な熟した女性の艶やかさは妖しくい色香を漂わせ、少女の心を奪う…
 (私…ドキドキして…る??…女の人の裸…で……)

 女の子には興味ないと思っていたのに、同性、それも自分よりも熟した女性の肉体に惹かれている事にドギマギしながらも、普段の鳴と未咲からは信じられない乱れた姿にムラムラとこれまでに感じた事のないグジュグジュと得体の知れない何かが、産声を上げる。ミサキと出会った日、生まれて初めて、目にした女性と女性のキスとはまるで違う。お互いの唇を求める肉慾丸出しで口づけ、クチュクチュと舌を絡ませながら、軽く、甘噛みをして、口内を味わい尽くす。膨らんだ乳房が重なり合い、お互いのふくよかなボディに圧し潰される。生まれたばかりの娘に乳を含ませたであろう桜色の果実にも、目を奪われる。
 (鳴さん……あんなに…艶っぽくなるんだ………)
 クールだけど、夜見山中の事を懐かしそうに話してくれる優しくて、少しお茶目なところもある女性が甘ったるい喘ぎを漏らしながら、蕩けそうな表情を浮かべ、「人形の眼」も何かが乗り移ったかの様に妖しい光を湛え、口元からは唾液が零れ、黒くて、艶やかな髪は汗ばんだ蝋の様に白い肌に貼りつき、ムチッと肉づきの良い熟れた身体も火照り、ミサキを抱く幸せに酔い痴れているのは、まだ、誰にも抱かれた事のない少女の目から見ても明らかだった。トクトクトクンッと小さくなる少女の心臓が、大きく脈打つ。
 「鳴♥♥おっぱぁぁあいぃ♥♥♥」
 鳴は未咲をキスから解放すると鎖骨にチュッとキスをし、そのまま、未咲の豊満なおっぱいに唇を落とす。乳首にねっとりと唾液を擦りつける様に舐り、カプッと口に含み、甘噛みすると未咲が一際、高い声で鳴く。もう片方の乳房も鳴の細い手が揉み揉みと解す度に、紅い瞳が揺らめき、笑顔が似合う、大人の女性なのに、少し子供っぽい未咲の表情が甘い苦痛に歪み、鳴の妖艶さとは違う、色欲に染まった淫婦へと堕ちる。未咲も負けじと鳴の白い胸の膨らみに手をつけるが、お返しとばかりに握り潰され、アヘ顔でよがる。
 (鳴さん…女の人なのに……未咲さん……おっぱい…舐めてる…♥)
 ミサキに母乳を与えた大きな胸の膨らみを、鳴は存分に味わい尽くす。赤ちゃんが母親の乳房に縋る光景とは違う、本来は母乳を必要としない大人の女性が同性を襲い、乳首を貪り食う様に責める、悍ましい一方で心音が一際大きくなる背徳的な姿を前に「私も未咲さんのを舐めたい…」と思うも、ブンブンと首を振る。
 「私……女の人の…おっぱい……舐めた……ぃ…っって??」
 少女は赤面して、胸中に芽生えた想いを欲望を呂律の回らない舌で漏らすが、「そんな事はない!」と何度も何度も言い聞かせるが、おっぱいへの責めを止めたにも、拘らず、鳴と未咲の痴態から、目を離せない…
 「未咲さ…ん…可愛い…♥」
 鳴の様に透き通る様な肌でこそないが、血の通う色白の未咲の脂が乗った肉体には、キスマークや甘噛みの痕が幾つもあり、火照った肌もほんのりと紅が差す。茶色がかった髪も汗でグッショリ濡れ、焦点の合わない瞳で愛する「半身」の肉慾を全身で受ける。嫌悪するどころか、恍惚とした未咲を可愛いとさえ思える程に少女は百合の沼に嵌まる。
 「あはぁ♥♥鳴ぃぃ♥♥ひぃもぃぃ♥♥♥」
 お腹やお臍の穴を舐り、腰回りもゆっくりと愛撫すると鳴はムチッと脂の乗った恥丘に口づけ、じっくりと味わってゆく。甘い蜜をトクトクと流すクレヴァスにも指を刺し込み、お腹の裏側を弄る。
 「熱い♥♥」
 幾度も味わう人間の胎内の熱さ、人間の肉が指を呑み込み、締めつける感覚、飽く事がない。それが愛おしい「半身」であるなら、尚の事だ。まるで母親の胎内にいた頃の様に未咲の息遣いと体温を感じる…グリュグリュと指が蠢く度に、未咲の胎内が疼き、心臓も避ける様に激しく呻く。細いとは言え、鳴の指を2本、3本とあっという間に潜り込み、愛液が指から零れ落ち、シーツを汚す。
 「ああぅぅぅ♥♥」
 鳴の白い指がじゅるりと引き抜かれ、内臓をお腹の奥から引き摺り出された様な感覚にブルンッと身震いをする。鳴は指に纏わりつく愛液を舐め取る。熱々の体液を「甘露♥」とだけ言って、こくんっと喉の奥へと流す。それにも満足できない鳴は愛する女性の両足を無理矢理に開かせると肉付きの良い腿をガッチリとホールドすると女陰に口づける。
 「鳴さん……未咲さんの……舐めて…!?」
 女性が女性の股間を性器を舐めるというショッキングな現象に少女の脳はスパークする。回路がショートし、ブチブチと切れそうなのに、未咲の女陰に食らいつく、鳴の姿を唾液を迸らせながら、気持ち良さのあまり、半笑いで涙を零す未咲、性に狂う彼女らが魅惑的に映る。鳴の指で抉られた体内が灼熱の蛭に食い荒らされてる様な快感に未咲は抗えず、ベッドを大きく軋ませ、鳴も頬を紅潮させ、うっとりと未咲の秘所を味わいながら、女性器を包み込んでゆく。
 「あひぃぃ♥♥♥めいぃぃぃ♥♥♥♥♥」
 未咲はドロドロ濃密な体液を鳴に放ちながら、達する。顔のベトベトの蜜を拭う事も忘れて、鳴は未咲のクレヴァスを責め、蜜が滴る肛門を舐め続ける。

5 / 10
6 / 10

 未咲を可愛がった鳴が「未咲、良いよ♥」と甘えた声で囁き、その身を晒すと未咲は色欲に染められた厭らしい顔つきで襲い掛かる…
 「鳴さん……可愛い♥」
 両手を髪を結っている藍色のリボンで縛られ、まっ白な肉体を暴れさせながら、幼い女の子の様にボロボロ涙を零し、鳴は未咲の愛撫を受け、じわじわと身も心も支配される。
 「お尻ぃ♥♥美味しいよぉ♥♥」
 未咲は小悪魔みたいな微笑で鳴のお尻を責める。螺旋状の穴を未咲の舌が擽り、吐息を吹きかけると「あぁっ♥」甘い声で呻く。充分に解された菊の穴にゆっくりと未咲の指が挿入される…
 「鳴のお腹の中……熱いぃ♥それに………の匂いがするぅ♥」
 恍惚とした未咲のあまりに下品な言葉に冷水を掛けられた様に鳴は「未咲!」と怒鳴る。
 「お姉さんに逆らうな♥」
 「うぐぅ♥♥」
 未咲は鳴の言葉を遮る様にグリグリと捩じりながら、指を二本、肛門に差し込み、抉り続け、クレヴァスにも、遠慮なく、口づける。前の穴も後ろの穴も責められ、お漏らしでもする様に愛液を吐く鳴をクックと喉の奥で笑う。
 「未咲さんに虐められて……泣いちゃって♥」
 あのクールで優しい頼もしい夜見山中のOBが虐められ、泣きじゃくる姿、何よりも子供っぽいお姉さんの嗜虐心は冷徹な女性のそれよりも怖い反面、魅力的なのだと少女は思う。お腹の奥を抉られながら、女性器を責められ、鳴は身を捩らせ、腰をくねらせるが、それすらも未咲は可愛くて仕方ない様だ。
 「ああぁぁああああ♥♥♥♥♥♥」
 鳴は汚濁した炎を吹き出す様に未咲の前で果てる。未咲は嬉しそうに愛液を舐めながら、恥丘の汗や蜜を丹念に舐めてやる。
 「今度はここ♥」
 未咲は瞳を瞑り、優しい声で囁きかけると鳴の乳房に被りつく。

9k=
 「ひゃぁあ♥」
 鳴は未咲に負けず劣らずの可愛らしい声でよがる。愛する鳴の甘い声にゾクゾクする未咲はねっとりと乳輪を舐り、敢て、乳首を責めずに生殺しの様に可愛がる。力尽くで開かせたお股からは胎内から分泌された蜜とグジュグジュになったクレヴァス、指や舌を挿入され、ヒクヒク蠢くお尻の穴が見える。
 「恥ずかしいよ♥♥」
 鳴の甘えた仕草にニィーッと笑う未咲は「ダーメ♥」と意地悪く囁く。
 「鳴に虐められて、まだ、身体が疼いてるんだ♥だから、視姦して、恥ずかしい思いさせてやるから♥」
 「未咲ぃぃ♥♥♥」
 抱きつきたくても藍色のリボンで両手を縛られ、愛撫の嵐で足腰断たない鳴には、振り解けずに未咲にされるがまま…
 「未咲さん…案外意地悪なんだ♥」
 ミサキが小悪魔っぽいのは、未咲ママの影響もあるのだろう、そして、鳴ママが犯され続けて、可愛いを通り越し、小さな女の子みたいに壊されてゆく、心が痛むも、彼女らのそれぞれの違った一面、そして、クールで優しい女性が、同じく、女性の手で堕ちる姿に心が躍る自分がいる、少女は身体が芯から熱くなるのを感じる。
 「んんっ!!みしゃぁあぃぃ♥♥♥」
 「めぇぇぃぃ♥♥」
 おっぱいを貪るのに飽きた、未咲は拘束された鳴にディープキスをする。深く深く、口づけられ、触れられ、脳味噌を直接に舐められる様な心地良さに鳴はトロンッとした表情を浮かべる。口づけから解放すると未咲は鳴のまっ赤になった耳朶を舐め、両手を結ぶリボンを解いてから、優しく、囁きかける。
 「一緒にいく?」
 「うん♥」
 百合夫婦の営みで決して、外せない極上の儀式。同じ命から生まれた二人の女性はこうして、繋がれる、心臓も身体も一つに融け合うかの様に……
 「「いこう♥」」
 鳴と未咲はお互いの肉体に細い手を絡ませ合い、両脚を開き、クチュクチュと水音をさせながら、あそことあそこをそっと重ね、悩まし気に腰を振る。それはまるで、男女の性交の様に激しく、生々しいものだった。違いは男性器がない事くらいだった。
 (女の人同士で…!できちゃうんだ……そういう事…)
 ムッチリした肉感的な女陰と女陰が口づけられ、豊満なおっぱいを揺らしながら、グラインドする。それが男性器を迎え入れる為にあると疑わなかった少女の中で何かが弾ける。醜い肉塊のない女性の陰部に恥丘やクレヴァスから覗かせる女性器と共にお互いの肉慾をぶつけ合う。ジュクジュクと濁り切った飛沫を上げながら、見えない何かに繋がれている様に鳴と未咲はお互いの局部と局部をくっつけ合い、女性器同士でお互いの快感と熱を伝えていくかの様に…
 「鳴ぃぃ♥♥♥また……私のぉ……子を産んで♥♥」
 「未咲……こそぉ♥♥……私……にぃ……犯されまくって……妊娠…しちゃぇえ♥♥」
 女性同士で子作りをするという正気を疑う会話さえ、耳に入らない程に鳴と未咲の肉慾とドロドロした愛情に少女の心は呑まれてゆく。パンパンッと女性の蜜で汚れた肉と肉とがぶつかる卑しい音も離れているにも拘らず、鼻孔にゆっくりと広がる雌の匂いと呼ばれる臭気に毒されているかの様に少女のまだ未成熟な女陰がダラダラと熱い雫を漏らす。熟れた女性の肉厚のある陰部が濁り切った蜜を火の粉の様に散らせ、交わす淫靡なキスを鼓動を抑え切れずにただただ凝視する。
 (鳴さんと未咲さんのお股ぁ♥♥♥)
 少女の熱い視線に気づきながらも男性は勿論、熟れた女性の身体もセックスも知らない少女の脳を芯から焼いていくかの様に見せつけながら、鳴と未咲は身体中の血液が沸騰する甘い苦痛に身を委ねる。大しゅきホールドの姿勢でお互いの四肢をギューッと絡ませながら、激しい、鼓動と共に登り詰める!
 「
鳴ぃぃいぃぃ♥♥♥♥♥♥
 「
未咲ぃぃぃい♥♥♥♥♥♥
 普段の彼女らからは想像がつかない淫獣の咆哮を上げながら、胎内で超濃厚に圧縮されたマグマを愛する女性の熟れた肉体に吐き出し、毒された脳内諸共に焼いていく。鳴の白い蝋の様な肌がドロッと汚濁した蜜で汚れ、恥丘どころか、お臍の辺りまで熱い体液でどぶ漬けにされて尚も涎を垂らしながら、愛する「半身」を求める未咲の痴態はしっかりと少女の心に刻まれる。
 (ひゃあぁぁあああああ♥♥♥♥♥♥)
 恍惚とした少女の夜見山の制服の紺色のスカートを小さな手が引っ張る……
 「鳴ママと未咲ママの邪魔しちゃダメ♥」
 ミサキに促される様に少女はコクッと首を垂れるとその小さな手を繋いで、ゆっくりとその場を離れる。鳴はそれを見届けると未咲を抱きながらもニヤッと笑う。
 「あの子…いつまで持つかな?」
 鳴の言葉も、自分の手を引く少女の顔がまるでサキュバスの様に色っぽく、嗜虐心いっぱいの微笑を浮かべていた事を百合の世界に引き擦り込まれつつある少女は気づかないのだった……

6 / 10
7 / 10

 少女が通された、ミサキの部屋は「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」の雰囲気を残しながらも、ドレスを着た可愛いお人形さんやテディベア―が小さな椅子にちょこんと座り、本棚やマガジンラックには、ピンクや黄色のカラフルな絵本が並べられ、カーテンも可愛い花柄模様でベッドもミサキのゴスロリに合わせ、ショッキングピンク、彼女の好みが反映された、絵に描いた様な子供部屋だった。ロフトに通じる階段があり、そこはかつて、鳴と未咲が使っていた部屋でそこだけはそのままだと鳴と未咲が照れながら、話したのを覚えている。
 (鳴さんと未咲さんが一緒に寝た部屋…。あんなことした場所が子供部屋に……)
 親友がクラスメイトの女の子と付き合っている。だが、少女が目にした女性同士の戯れはキスどころか、手を繋ぐ事も人目を憚るというのに、生まれたままの姿でお互いの愛情と肉慾を剥き出しにドロドロとねっちょりと抱き合う、ぬるま湯の中でじっくりととろ火で溶かし尽くす様なもどかしさの中で心身共に狂わせ、性欲を満たす為にケダモノの交尾の様な悍ましさすらあった…。大人になる前から、ここで同じ事が繰り返されたのか?それとも、愛の言葉を囁く内に甘い苦痛の中で毒されたのか、少女には、見当がつかなかった。
 「お姉ちゃん?」
 ミサキは少女の顔を覗き込む。まるで人懐っこい子犬の様な仕草にドクンッと心臓が高鳴る。女性と女性の性行為をまざまざと見せられ、逆上せた頭がまだ冷えてないのだから…
 「どこか痛いの?それとも熱があるの?」
 ミサキの問いに少女は顔を耳までまっ赤にする。ミサキは恥じらう少女のおでこにこつんとその小さいおでこを合わせる。闇色のサラッとした髪が触れ、子供体温とも言う、幼女の温もりに声にならない叫びを上げて、仰け反る。
 「ほら!熱がある!!」
 ミサキの小さな手が少女の頬を包む。丸っこい爪も柔らかくて、温かい指の一本一本がまだまだ大人に成り切れていない少女を虜にする。
 (ミサキちゃ……可愛い♥♥)
 ゴスロリを纏ったお人形さんみたいな少女。初めて、会った時から、彼女に魅了されていたのかも知れない。そうでなければ、言葉を交わした事もない女の子を追ったりしない。足が痛くなるまで、息が上がるまで、走って。血が通っているとは思えない白い肌、最初は少し怖いとさえ思った。でも、その美しさに見惚れていた。
 (やっぱ…一目惚れ……ってやつ??)
 決して、≪いないもの≫になった孤独を癒す為じゃない。この少女が愛おしい。この少女がほしいのだ…
 「お姉ちゃん♥どうしたの?」
 ミサキのあどけない子犬の様な潤んだ瞳が獲物を捉えた獣の様に細められる。青緑色の瞳が妖しく光る。まるで子猫の様…。愛くるしさこそあるが、獲物を弄んで殺すのを楽しむ様な邪悪さ…
 「ミサキと遊びたい?」
 ミサキの声が一瞬、澄んだ女性にもしわがれた獣の様にも聞こえる。
 「う……うん!」
 少女は気を取り直し、マガジンラックに収められた本の一冊を手に取る。
 「御本、読んであげようか?それとも、お人形さん遊びが良い?」
 しどろもどろで呂律の回らない舌で少女は赤面のまま、早口でしゃべる。本を開こうとする手をミサキの小さな手が止める。
 「御本もお人形さんも良いの…」
 ミサキはクスクスと笑いながら、ゴシックロリータのドレスに手を掛ける。白くて、触れたら壊れてしまいそうな細く、小さな肩が露わになる。
 「ダメ!」
 少女は必死でミサキを止める。女の子同士とはいえ、幼い女の子を犯すなど…。裸にするだけでも立派な犯罪だ。決壊しそうな理性を抑えながら、思い留まらせようとするが…
 「なんで…?」
 ミサキの問いに少女は突然に何も答えられなくなる。吸い込まれる様に青緑色の瞳を見入る内に頭の中が蕩けてくる様…
 「鳴ママと未咲ママのエッチ…見てたよね?」
 ミサキの生みの親の百合エッチ…思い出すだけでも、身体が火照る。
 「ミサキとお姉ちゃんも一緒にしようよ♥」
 あからさまに自分を襲う様に仕向ける淫乱な言葉、まるでサキュバスの様…
 「ミサキちゃんと?でも、女の子だし…」
 少女の理性がどんどん侵され、女の子の姿をした小悪魔に染められてゆく…
 「女の子に興味ない子は女の人同士でいけない事してても、見てたりしないよ♥」
 女の子に興味はないと思い、ミサキへの厭らしい想いを断ち切ろうとするも、その逃げ道すらも奪われてしまう。恍惚としたままの少女のおでこにキスをするとミサキは踊る様に軽やかな仕草でショッキングピンクのベッドでドレスを脱ぎ捨てる。
 「!!!!!!」
 少女が恋慕した幼い女の子が一糸纏わぬ姿で誘っている。白い蝋の様な肌、膨らんでいない乳房と薄い桜色の乳首だけでも、興奮を抑え切れないというのに、ポコッとしたお腹、丸みを帯びた恥丘、未成熟な女陰、ぷりんとしたお尻、抱き締めただけでも折れそうな華奢な身体、そのどれもが少女を見惚れさせる。ミサキが例え、呪いの3組の≪死者≫であっても、この夜見山に巣くう魔物の一匹だとしても、悔いはない…
 「ミサキちゃん!!!」
 少女は制服の胸元のリボンをシュルッと解く……

7 / 10
8 / 10

 中学生には少し小さいベッドの上で≪いないもの≫になった少女とお人形さんの様に可愛らしい小さな少女が乳繰り合う…
 (私…女の子とエッチしてるんだ……♥)
 生まれて初めての性交の相手が同性…。それも気にならない程、初めて、抱く、女の子の肉体はどこを触れても、心地良かった。小さな身体に覆い被さった少女は夢中でミサキに口づけて、舌を絡ませ、幼い吐息を肌で感じる。ファーストキスの相手がゴスロリの不思議な女の子、一目惚れした子なのだから、こんなにも幸せな事はない…
 「お姉ちゃん…♥」
 「ミサキちゃぁん♥♥」
 少女と少女の口を唾液が繋ぐ。甘ったるい声でお互いの愛しい少女を呼ぶ。少女は力なく笑うとミサキのおでこにチュッとキスをすると鎖骨を舐り、細い手首を片手でギュッと押さえてから、膨らんでいないおっぱいに触れ、木の実を啄む様に乳首に口づける…
 「擽ったい♥♥」
 中学生の少女が膨らんでもいない幼女のおっぱいを揉み、ペロペロと舐める。犯罪であるかどうかを抜きにしても、同級生や両親に見られれば、生涯、変態の烙印を押される事は間違いない。母乳など出ないハズなのに、幼い乳首を舐る。キューっと指で乳首を摘まむと可愛い声で「キャアッ♥」と喘ぐ。
 (ミサキちゃんのおっぱいぃ♥♥)
 熟す前の青い果実は口にするのも危険な猛毒と聞いた事がある。幼い少女の未熟な身体が正にそれ。だが、猛毒と知りながらもミサキを弄ぶ少女は既に夜見山に渦巻く、禍々しい何かに、ミサキの名を持つ女の子の妖気に憑りつかれている事に気づいていない。徐に触れた乳房を通して、血が通う、心臓の産声が伝わってくる。
 「女の子のおっぱい舐めて、赤ちゃんみらぁぃぃぃ♥」
 ミサキの挑発に少しカチンときたのか、少女は幼女の乳首にカリッと歯を立て、ぽこんっと膨らんだお腹を揉み、ギューッと爪を立ててやる。
 「痛いぃ♥♥」
 ミサキは痛がりながらもきゃきゃっと笑う。少女も小さな女の子の柔らかくて、温かい心地良い身体に溺れる。汗ばんだ肌に舌を這わせながら、脇やお臍の辺りも味わう。舌の上で蕩けるソフトクリームの様な触感に少女の全身が熱くなり、汗が噴き出る。ダラダラ零れ落ちる汗すらも気にも留めず、少女はぷっくり膨れた恥丘を舐め、指でそっと撫でる。
 (小さな女の子のここが好きな変態…多いの分かるなぁ♥)
 自分もその変態の仲間入りした事を棚に上げ、丸っこい女陰にの小さな穴をチロチロと舌でつついてやる。
 「あっ♥お姉ちゃん♥♥お腹の中…じぃん…じ…ん…しちゃぅぅぅ♥♥」
 ミサキの幼い胎内で何かがグズグズ煮え滾り、子宮が疼くのを覚え、可愛く、身を捩らせるも少女はガッチリと押さえ、愛撫し続ける。クレヴァスには爪先を入れる程度だったが、プリプリしたお尻を揉みながら、ズブッと肛門に指を一本、根元まで食い込ませ、息苦しさとお腹を圧迫する痛みでツッとミサキの膨らんだ頬を涙が伝う。
 「ああっ♥ああぃぃぃ♥♥♥」
 幼い少女のお腹の中でグジュグジュのジャムの様になった体液を浴び、少女は歓喜の声を上げる。下半身から溢れ出た蜜がショッキングピンクのベッドを汚染していく…
 「お姉ちゃんの……綺麗にしてあげる♥」
 ミサキはにっこり笑い、少女もつられて笑うと両脚を開き、ミサキを招き入れる合図を目で送る。幼い少女に股間を舐められる甘美な幸せに酔う…
 「ミサキちゃんが……わらぃぉぉお……お股……舐め舐め♥♥」
 幼女の舌と手で蹂躙される少女の局部は汗みどろで卑猥な蜜と溶け合いながら、雌の匂いを放つ。
 「いーけないんだ♥小さな女の子に悪戯しちゃって♥」
 「お楽しみところ、失礼するね♥」
 一糸纏わぬ姿の鳴と未咲がいつの間にか、ドアを開き、二人の少女のエッチを見物していた。百合夫婦の手にはスマホが握られ、ホームビデオを撮影する様に鳴は眺め、未咲のスマホからはカシゃッとシャッター音がする…

8 / 10
9 / 10

 鳴と未咲がかつて、愛を語らったロフトから、女性達の艶っぽい笑い声、涙声が入り混じった少女の甘い喘ぎが聞こえる。
 「もう…許して……♥…あぁっ♥」
 ベッドの上で熟れた女性二人とまだ未発達の少女の身体が絡み合う。ミサキも鳴ママと未咲ママがお友達をお仕置きするのを嬉しそうに眺めている。仕置きに犯されているハズなのに、母親に甘える様な声で少女は涎を垂らしながら、喘いでいる。
 「ミサキに手を出して、許される訳ないでしょ?」
 少女の女陰をしゃぶる鳴の紅と蒼のオッドアイに冷たく、醜い肉慾が宿る。怒りに燃えているハズなのに、喉の奥でクックと笑う。まるで、蜘蛛の糸に掛かった獲物をじわじわと甚振りながら、蕩かして、喰らうかの様に…
 「口の聞き方に気をつけてね♥でないとこれ拡散しちゃうよ?」
 全裸待機するミサキの手には、鳴と未咲のスマホが握られている。幼い女の子の部屋に押し入り、悪戯した少女、そんな事が周囲に知られれば、親からは勘当され、≪いないもの≫としての陰鬱さなど、苦でもない、地獄の中で中学生活を終える事になるだろう。「少女を悪戯したロリコン変態女」の十字架を生涯、背負う羽目になる。
 「女の子を裸にして、可愛がったら、どんな目に遭うか…教えてあげなきゃね♥」
 未咲の腕で少女の身体が締め上げられ、小振りな乳房が揉み解される。女性の力とは言え、中学生の女の子には、成熟した女性二人を振り払う事など、叶わずにされるがままに弄られる。
 (こんなのレイプ…だよ!……でも…でも……)
 汗ばんだ女性の肉体に包み込まれ、噎せ返る雌の匂いに吐き気さえしたが、それすらも心地良く、背中に当たる二つの膨らみと脂の乗った女体の気持ち良さに抵抗する気は失せ、乱暴に揉み上げ、乳首を責めても、締めつけられる苦しさと女性の柔らかい手で介抱されるソフトなタッチ。鳴の口づけも女陰や脚の付け根、恥丘と感じるところをピンポイントに突きながら、胎内を抉る様に舐められる度に電流が走り、お腹の中にじわじわと広がる生々しさに足腰は立たない。少女を抱く側でなく、少女として、女性に抱かれる。全身が痺れるような甘い苦痛に蝕まれながらも女性の手で支配される快感、自分はノンケと言い張っていた少女の初めての経験で内側からグズグズと崩す様に少女の心を壊してゆく…
 「学校でも、夜見山の中でも、ずーっと独りでしょ?私も≪いないもの≫だったから分かるんだ…」
 流石は≪いないもの≫の大先輩だけあり、鳴の言葉に少女はうんうんと首を振るしかなかった。少女を捉える「人形の眼」その蒼く不気味に光る義眼を誰にも、話せずに眼帯をしたままで過ごし、≪いないもの≫である事を理由にずっと避けられていた。同じ≪いないもの≫の少女に出会えたのは運命だったのだと喜んだ事だろう。
 「私と鳴…ミサキ達と一緒にここに住もうよ♥」
 最初は不気味で陰鬱に感じた人形の館。四角いコンクリートで固めただけにしか見えなかった無機質な箱の様な外観からは想像もつかない程に居心地が良い。少女は思う…人形と女性だけの妖しの園の住人になるのも、悪くないかも知れないと……
 「あっ!!!いぃぃぃ♥♥♥」
 思いっ切り少女の女陰に口づけ、蜜が溢れるクレヴァスの中を吸いながら、誰にも触れられた事のない未熟な女性器を鳴は唾液と愛液を掻き混ぜながら、味わい、ドクドクッと灼熱のマグマが溢れ出すと「イッたな♥」と悪戯っぽく笑う。
 「鳴…さ……♥」
 心音が煩い位に脳裏に木霊し、全身の血液が煮え滾った様に全身が熱くなり、その熱は脳味噌にまで回って、恍惚とした表情で鳴の名を呼び、未咲のキスも受け入れる。口内をグチャグチャに混ぜられ、未咲の流し込んだ唾液が胃に落ちていくのを感じ、鳴の愛撫にたどたどしく、甘い声で応える…
 「最初はびっくりするかもだけど、すぐに良くなるからね♥」
 鳴は愛液ベトベトの唇に人差し指を当て、ウィンクする。
 「あとで私にも代わってね♥」
 未咲も鳴の意図を理解して、にっこりする。自分の身体を締め上げ、おっぱいを捏ねくり回していた未咲の腕から解放され、この泥濘の様なエッチから解放されると少女はため息つく。そんな事はないというのに…!
 「鳴さん……?」
 蕩け切った表情でハアハアと熱い吐息を漏らしながら、少女は鳴を見つめる。やがて、少女の括れた腰に鳴の細くて、白い腕が回される。耳朶をカプッと甘噛みした鳴は小さな子供をあやす様に囁く。
 「一緒にいこう…♥」
 「え?……一緒?……いぃぃ!!!…いぃぃぁぁあ♥♥♥♥」
 キョトンとした少女の表情が曇り、小さな女の子みたいに顔をまっ赤にして、泣きじゃくる。その鳴き声も大人に襲われている悲壮なものから、甘える様な相手の身体を、温もりを求める様なものに変わる。鳴の脂が乗り、ドロドロと蜜の溢れる女陰が女性器を弄ばれ、舐め回された少女の女陰へと重ねられ、初めて味わう、陰部越しから直に伝わる女性の熱さに下半身から燃え上がる様に今までに感じた事のない感覚に襲われ、恐怖さえ上書いて、理性を容易く、焼き尽くす。
 「未咲さんと……し…へぇはあぁ♥♥♥♥」
 少女はアヘ顔で鳴の白い身体に抱きつく。細いけど、肉感的で温かい身体、離せる訳はない。鳴も負けじとギュッと抱く。
 「女性同士の秘め事を覗くなんて悪い子ね♥」
 鳴は少女のまだまだ熟していない女陰との貝合わせに気持ちが高ぶりながらも少女を詰りながら、腰を大きく振る。
 「ごめん…なぁ……さぁぁぃぃ♥♥♥」
 謝罪の言葉も女性同士でしかできない行為で頭が焼け切れ、最後まで言う事もできないまま、狂った様に腰を振る。まるで盛りのついた獣の交尾であるかの様。男性器を挿入された訳でもなく、女陰と女陰を結ぶものは何もないハズなのに、鳴のムッチリした女陰に何度も何度も口づけられ、少女の女陰も鳴の豊満な肉体を求める。パンパンッと肉と肉とがぶつかり合う音も恥丘迄迸り、お尻に垂れる汚濁した蜜、胎内がグラグラと煮え滾り、子宮が締め付けられる様な苦しみに喘ぎながらも少女と女性の性行為は続けられる。
 「もう限界ぃ♥♥♥♥」
 鳴は少女に圧し掛かり、力一杯抱き締め、シーツに押しつけながら、腰を振る。少女の足が宙を蹴るもしばらくすると鳴の細い足に絡ませる。少女の心がこの妖しい女性に屈した様はあまりにも痛々しい。細身とは言え、成熟した女性相応に肉がついた脂の乗った女性にプレスされ、全身が圧し潰される嫌悪感も薄れ、鳴の肉体の中で融けてゆく様な幸福感に酔い痴れる…
 「鳴さぁあぁあぁ♥♥♥♥♥♥♥」
 「いっちゃぇぇえええ♥♥♥♥♥」
 ベッドの上で少女と女性は確かに繋がった。種付けプレスを喰らわせる形で鳴はその未熟な身体に汚濁した炎を吐き出し、少女も胎内が鳴の中で熟成されたマグマに侵されていく、お腹の中から融かされる様な苦しさに喘ぎながらも、それが甘い甘い痛みへと変わるのを感じながら…
 「可愛かったよ♥」
 鳴はぐったりした少女を起こしてやると上半身を締め上げる様に支えてやる。未咲が我慢できないとばかりに鳴よりも肉付きの良い女陰をドクドクと蜜を零し続ける少女の女陰へと口づける。
 「熱いぃ♥♥」
 「未咲さぁぁあんんん♥♥♥これ以上…しゃれららぁああ♥死んじゃぅぅぅ♥♥」
 ジュクジュクと愛液と愛液が混ざりあい、卑猥な蜜がにちゃあっと少女の女陰と熟れた女性の局部とを繋いだ。身を捩っても鳴に押さえられ、逃げられない。
 「本当は貴女もしたかった癖に♥♥♥」
 わざと姉妹同士での百合夫婦の営みを見せつけた癖に鳴も未咲も執拗に少女を責める。小振りなおっぱいを鳴に揉み揉みされ、女陰は未咲の女陰とのキスを強制され、上も下もトリップした状態で少女は胎内が疼くのを感じ、甲高く、艶かしい声で鳴く。
 「未咲ぃぃさぁぁあぁああ♥♥♥♥♥」
 先程、絶頂に登り詰めたばかりだというのに、恥も外聞もなく、未咲の色白の豊満な肉体に甘い香りを放つマグマを吐き出す。鳴に力尽くで押さえ込み、乳房も玩具にされた哀れな百合奴隷に未咲は自身のドロドロ濁り切った蜜を注ぎ込む。
 「可愛かったよ♥」
 「ミサキ共々、よろしくね♥」
 喘ぐばかりでロクに頭の回らない少女を横たわらせ、鳴と未咲は小振りなおっぱいに食らいつく。左右から、女性におっぱいを愛撫され、二人の女性の愛液を呑み込んだ女陰に指を這わされ、力なく、頷いた…

9 / 10
10 / 10

 (女の人のおっぱいぃ……美味しいぃぃ♥♥)
 全身が汗と女性達の胎内から放たれた蜜でどぶ漬けになった様な哀れな様な艶っぽい姿で焦点の定まらない瞳でぼんやりとしたまま、少女は無心に未咲のおっぱいを舐り、ちゅくちゅくと厭らしい音を立てながら、乳首に口づけ、甘噛みする。女性の中では、そこそこだと未咲は言うが、肉厚があるおっぱいの膨らみは少女を虜にするには充分だった。
 女性同士でのセックスが、こんなにも心地良いだなんて…。ほんの数時間前までは、考えられなかったが、今は女性のおっぱいに食らいつきたくて、食らいつきたくて仕方ない。青い果実とも言うべき、少女の未成熟な身体もいつまでも触れていたいが、20代の女性よりも熟れてこそいるが、若々しさと引き換えに残された脂の乗った肉感的な身体は触れられるのも、触れるのもやめられない。
 「この子もすっかり堕ちたね♥」
 未咲は自分のおっぱいをしゃぶる淫靡な百合奴隷を嘲笑する。
 「ミサキに見初められた時点で手遅れだよ♥そういう子は女の子のお股を見るだけで濡らして、おっぱいやお股がおいしくて仕方ない淫乱な百合奴隷になるんだから…♥」
 鳴は嬉しそうに少女の背後に回り、お尻を撫でたり、肩にカプッと歯型をつける。女陰を弄っても、僅かに声を漏らすだけ。ミサキに誘惑されたり、鳴と未咲に囚われた少女や女性は彼女らが「犯り部屋」と呼ばれるプライベートルームに連れ込まれ、骨の髄までしゃぶられる。中には、数万円の現金と引き換えに女性に抱かれる完全に百合に染まった子さえいる。鳴と未咲にとってはこの少女はそんな可愛い可愛い奴隷の一人だった…
 「お姉ちゃん♥お股舐めてる♥」
 ミサキは鳴に未咲の股間に顔を押しつけられた少女を指さし、ケラケラ笑う。ミサキも女陰に走るヌルッとした感触に身震いをしながら、少女の頭を撫でる。
 「良い子…良い子♥」
 (女の人のお股ぁ舐めてぅぅ♥♥)
 ムッチリと肉のついた女陰、そこから迸る蜜のジュース、鼻孔を突く、生々しい雌の匂い、鳴と未咲の行為を見るまでは決して、口をつける事などなかっただろう。生々しい不浄と誕生を司る穴、排泄の為の菊の穴までも舐める様に強要され、一瞬、戸惑う…
 (どうでも良いやぁ♥)
 少女はすっかり理性が失せた顔でえへへと笑いながら、未咲の熟れた性器を舐める。四つ這いの姿勢のままで鳴にお尻の穴を舐められ、指で抉られながらも歓喜の声を上げ続けるのだった。
 (お姉ちゃんだけはミサキがもらってあげるね♥)
 ミサキはあらゆる体液に塗れた雌猫の様になった少女に笑いかける。彼女が好きになった子である事に変わりはないのだから。人形達に宿り、鳴と話していた夜見山中の少女を覗き見しながら、クスクスと笑っていた人ならざる者の気配、脳味噌がショートした少女には感じ取る事はできないが、ミサキはしっかりと「それ」の存在を感じ取っていた。
 「まだダメだよ?お姉ちゃんが大人になるまで待ってて…」

 夜見山で≪いないもの≫となった少女はそれから何年かして、家族や知人の前から、姿を消した。夜見山のどこかにある人形が飾られた無機質な建物に住む蒼い瞳と漆黒の闇を思わせる髪を靡かせた女性との間に愛娘を授かった女性とよく似ていると噂されたが、真相は定かではない…
10 / 10
コメントを送りました
ステキ!を送りました
ステキ!を取り消しました
ブックマークに登録しました
ブックマークから削除しました

コメント

ログインするとコメントを投稿できます

あなたのひとことが作者の支えになります。
コメントを投稿する事で作者の支えとなり次作品に繋がるかもしれません。
あまり長いコメントを考えずひとこと投稿だけでも大丈夫です。
コメントは作品投稿者とあなたにしか表示されないため、お気軽に投稿頂ければ幸いです。

閲覧制限が掛かった作品です

この作品は投稿者から閲覧制限が掛けられています。性的な描写やグロテスクな表現などがある可能性がありますが閲覧しますか?

閲覧する際は、キーワードタグや作品の説明をよくご確認頂き、閲覧して下さい。

ゴスロリの女の子

キーワードタグ Another  アナザー  見崎鳴  藤岡未咲  輪姦  チャーム  モブ女子  百合妊娠  R18 
作品の説明 鳴と未咲の面影のある不思議な女の子に惹かれた夜見山中の女子生徒が鳴と未咲に犯されまくり、彼女らの奴隷にまで堕ちちゃうお話です。
大人になった鳴×未咲もガッツリ百合百合とエッチしていますし、鳴と未咲の娘さん(幼女)が夜見山の女子生徒に襲われちゃうお話もあります。
ゴスロリの女の子
1 / 10
 「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」のコンクリート四角く固めた様な無機質な外観とは裏腹の赤い絨毯が敷かれ、アンティークのチェアに少女の人形が行儀よく座る、少し古めかしいものの、主の拘りを感じる趣のある部屋。今宵もアンティークの寝台でこの館の主、見崎鳴は血の繋がった姉妹にして、愛おしい伴侶、「半身」と呼ぶ藤岡未咲と肢体を絡ませ合いながら、交わる。
 「鳴♥鳴♥♥鳴ぃぃ♥♥」
 「未咲♥♥未咲♥♥熱いぃぃ♥♥」
 細身だが、脂が乗り、女性の成熟した艶かしさのある肉体同士がぶつかり合う。黒く、艶やかな髪が貼り付いた鳴の蝋の様に白い肌は火照り、熱い汗の雫が伝う。未咲の鳴よりも日に焼けた肌も熱を帯び、汗みどろで鳴の肉感的な身体を受け入れる。喘ぎ声を上げる度に形の良い唇が歪み、唾液が迸る。
 「未咲……あの子が見てるよ♥」
 鳴に押し倒された未咲は鳴の細くて、白い身体に四肢を絡ませ、大しゅきホールドのままで腰を振る。鳴の言葉を気にするだけ余力は未咲には残されておらず、鳴もそれに応える様に肉づきの良いムッチリした未咲の女陰に己の白く豊満な女陰を口づける。女性二人の胎内から迸る炎が混じり合い、お互いの唇を塞ぎ、舌を絡ませる。脳味噌の中まで舐め回されてる様な生々しい感触、肉と肉とぶつかり合う卑猥な音が大きくなり、雌の匂いを放ち、果てた。
 (鳴ママと未咲ママ…今日もお熱いなぁ♥)
 百合夫婦の営みの中に、本来は場違いである者がいた。齢が十にも満たない小さな女の子…。愛しいママが二人共、濁った熱い蜜を吐き、達する。ケダモノ染みた性交を舌舐めずりしながら、闇色とも言うべき、漆黒の髪を掻き上げ、青緑色の瞳に焼きつける。鳴の「人形の眼」と呼ばれる義眼にそっくりな虚ろな蒼い光を放つその瞳に…
 (ついさっきまで、あたしの事…犯しっぱなしだった癖に♥)
 幼い少女のそれとは思えない、間抜けな獲物を捉える猫の様な目つきで鳴と未咲を見つめる。まるで毒牙に掛ける女性を品定めでもするかの様。鳴と同じく、純白な肌、姉妹同士で果てた女性達はこの幼い身体を押さえ、何度もキスを交わし、舐り、無成熟な胎内へとその細い指を挿入したのだ。姉妹同士、彼女らの間に生まれた愛娘を……
 「鳴ママ♥しよう♥」
 未咲に覆い被さったまま、荒くなった息を整え、呼吸する度に豊満な乳房が上下する鳴の耳元で少女は囁き、うっとりとした瞳で彼女を胎内に宿し、育んだ、オッドアイの黒髪の女性は「うん」と頷く…
 「小悪魔め…」
 「鳴ママ♥酷い♥♥」
 血の繋がった姉妹でありながら、藤岡家の事情と霧果との柵で一緒に合う事さえできなかった鳴と未咲はそれを埋めるかの様に寄り添い合い、それはいつしか、愛情に変わり、姉妹愛は淫靡な色へと塗り替えられ、大人になった彼女らは女性同士でカップルとなった。中学生の頃、こっそり出会ったこの「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」で百合夫婦の契りを結び、想いが成就したのか、これも呪いなのか、百合の禁忌とも言うべき≪現象≫が起きた。「半身」を愛するあまり、百合の悦楽に溺れた鳴は二度も未咲を孕ませた。禁忌と知りながらも、お腹の膨らんだ未咲が愛おしく、未咲の胎内に息づく娘に優しく問いかけた。鳴の血を受けた未咲の子供は2人ともすくすくと育っている…
 (この子はちょっとやばいかも…)
 最愛の未咲を寝かせたまま、鳴は幼い少女とキスを交わす。その様子にヤキモチを妬く一方でその愛らしさとは裏腹に得体の知れないどす黒い闇を秘めている幼い少女、待望の3人目のミサキだが、未咲はこう呼ぶ。
 (悪魔ミサキ…)
 鳴と未咲の間に生まれた子ではあるが、未咲の愛撫と肉体に溺れた鳴が初めて百合妊娠した子だった。鳴と同じ様に未咲も愛する「半身」を孕ませ、膨らんだお腹を撫で回して、クールな表情が色欲に染まり、まっ白な肌のボテ腹となった鳴が生まれたままの姿で泣き腫らしながら、甘えて、よがる姿は思い出すだけでもゾクゾクする。未咲の肉慾が胎内の子に伝わったのか、未咲を求める想いが誰よりも強かった鳴の愛娘故なのか、未咲が鳴に産ませた子は小悪魔の様であり、ロリミサキ、ペドミサキと冗談半分で呼び合う仲とは少し違っていた…
 (どーして、こんな子に育ったんだろ♥)
 鳴は白い乳房に頬擦りをして、乳首を愛撫するミサキを撫でる。未咲から生まれた2人の娘も生まれながらのガチ百合だが、鳴の血肉と想いを喰らいながら、新たに生まれたのはサキュバスの様に妖しく、生まれながらに百合に魅入られた子で幼い身でありながら、少女や大人のお姉さんを次々とガチ百合に堕とし、或いは可愛がられる事を至高の悦びとする恐ろしい娘だった。年頃の少女は全て、この少女の毒牙の餌食となり、チャームされたお姉さん達数人にまわされても、精気を吸いながらもその行為を愉しんでいたという筋金入りの小悪魔、ガチレズで、生みの親からも悪魔ミサキ、サキュミサキと呼ばれている程。
 「鳴ママのおっぱい…おいしい?」
 鳴は乳房を這い回る舌と小さく、柔らかい掌の温もりに恍惚となりながらもミサキを受け入れる。生まれたばかりの娘に乳を与えていた頃を思い出すかの様に…
 「鳴ママこそ、エッチだね?さっきからずっと私の事を犯しぱなしだよ♥」
 ハアハアと吐息を漏らしながら、喘ぐミサキの丸みを帯びた幼い恥丘を撫で回した手が女陰を隅々まで撫で、ポコッとしたお腹から零れる汗が股間から洩れる体液と混ざる。
 「鳴ママと未咲ママのお股見て、濡らしてる癖に♥そんな悪い子にはもっとお仕置きしちゃおうかな? 」
 「鳴ったら、あたしとエッチしたばかりなのに、まだやりたいのかしら?百合妊娠である以上、何があっても不思議はないんだけどね…」
 女性と女性の間で子を成すという時点で既に何かしらの力が働き、何かが狂っているのは明確だった。血の繋がった娘、それも幼い内に犯す。鳴と未咲もこの悪魔ミサキと呼ぶ、愛娘を百合夫婦に営みに連れ込み、悪戯をしているのだ。 百合妊娠。女性同士で子を成す奇跡、或いは女性と女性の愛を苗床にし、夜見山を彷徨う霊魂、≪死者≫と呼ばれる存在、この館に棲み、人形達に宿る者が新たな生命へと生まれ変わるのかも知れないと鳴は勘繰ったが、そんな事はどうでも良かった。
 「ミサキ…♥」
 未咲は鳴とのエッチの余韻の為、そして、この小悪魔の様な娘に「半身」たる鳴の主導権を主張するかの様に自身の耳と鳴の耳とに、イヤホンを嵌め込む。液晶の画面がチカチカ光ると不気味なイントロでロック調の曲が流れ始める…

2Q==
 「鳴ママぁぁ♥♥♥」
 甘ったるい声で潮を噴くミサキの足を掴み、ベッドに仰向けにさせる。未咲も待ってましたとばかりにミサキの真後ろに回り込む。鳴と未咲を繋いでいたイヤホンがシーツに落ち、小さく曲が流れる中、未咲に両手を押さえられたミサキの喘ぎ、ミサキの膨らんでいない胸や未発達の女性を弄り、舐る卑しい音だけが響くのだった……

1 / 10
2 / 10

 「中学最後の1年…ずーっと、ぼっちか……」
 黒い絵の具を水に流したかの様な仄暗い空の下、夜見山中学の制服を着た少女が鞄を力なく、だらんっと下げながら、溜息をつく。紅いカチューシャで留められた黒髪が黒のブレザーと紺のスカートのコントラストによく合う。幼児の様にあどけない訳ではないが、大人というには、子供染みている。蛹から羽化しつつある中学生の少女に「それ」に選ばれて、一変する…

 ≪いないもの≫

 夜見山中学の3年生の間で囁かれている噂。呪いの3組と呼ばれている学級、そこの生徒は≪いないもの≫として、扱われる。≪死者≫と呼ばれる「もう一人の存在」の呪縛から逃れる為に…
 「仕方ないよね…」
 夜見山ミサキと呼ばれる生徒が≪死者≫となって、戻ってきて以来、呪いの3組の生徒と教師、その身内や関係者に至るまで、奇妙な死を遂げる。戻って来た≪死者≫がふといなくなるまで、まるでその者が纏う死臭に中てられる様に…
 呪いの3組に選ばれたその日、少女の親友が≪死者≫に選ばれた。だが、少女は知っていた彼女がクラスメイトの幼馴染のちょっと恥ずかしがり屋の女の子と恋仲で「一緒のクラスになれると良いね」といつも笑い合っていた事、≪死者≫となった生徒は一切、干渉ができなくなる無慈悲な事実に見る見る血の気が引いていくのを見逃す事はできなかった。女の子同士でも二人は愛し合っているのだから…!気づけば、少女はそっと手を上げていたのだ…
 (お幸せに…)
 下校してすぐに親友が恋人の女の子と手を繋いでいるのが、少女の瞳に飛び込んで来る。しっかりと細い指と指が絡み合い、俗に言う、恋人繋ぎというのを初めて、見た。頬を染めながらも、嬉しそうな恥ずかしそうな顔で大人しい女の子と笑い合う、少女の知らない親友の顔が見れただけでも≪いないもの≫になって良かったとすら思える。コンクリートに覆われた少し寂れた夜見山の情景にも慣れたのだ。ほんの一年、独りぼっちなくらい…
 「うふふっ」
 小さな女の子の屈託のない笑い声が少女の耳を擽る。
 (可愛い!!)
 鉛色の空に無機質なコンクリート剥き出しの景色にパッと花が咲いたかの様。闇色の髪で右眼を隠し、血の気のないまっ白な肌の小さな女の子が電柱の陰から覗き込んでいる。まるで全てを見通す様な澄んだ青緑色の瞳、唇を綻ばせ、にっこりと笑う。フリルやリボンで飾られた薄いピンクで彩られたゴシックロリータのドレスを纏い、まるでお人形さんの様だった。
 (ゴスロリってやつ?ちょっと変わってるけど、やっぱり可愛い……)
 少女がポーッと見つめているとゴスロリの女の子は踵を返し、赤い靴でアスファルトを蹴って、パタパタと駆ける。
 「待って!」
 少女は思わず、叫び、少女の後を追う。栗色の長い髪の女性に寄り添うブラウンの髪の女性にぶつかりそうになり、眼鏡をかけた神経質そうな女性に「気をつけなさい!」と怒鳴られながらも走り続ける。革靴が足を締めつけ、足が悲鳴を上げそうになった頃にようやく、追いついた。コンクリートの箱とも言える無機質な建物の前で女の子は両手を後ろ手に組んで、小首を傾げながら、子猫の様な可愛らしい声で少女に声を掛ける。
 「お姉ちゃん♥」
 ゴスロリの女の子の微笑みに疲れを忘れ、引き攣った笑顔で汗を拭いながら、少女は笑いかける。
 「この辺の子?」
 「ここに住んでるの♥」
 ゴスロリの女の子が指さしたのは、コンクリートの武骨な壁を繰り抜いた丸い窓。窓ガラスが二人の少女の姿を映す。
 「ここの子…?」
 呪いの3組に入る前から、気になっていた不気味な、一方で神秘的な空気も感じられる建物だった。ランプの様な小さく揺らめく灯りの中にドレスを纏った少女や女性の人形が浮かび上がる。そのどれもが、目の前の幼い女の子にどことなく、似ている…
 「お洋服のお店?」
 「ううん!この子達のお店!!」
 少女の問いを幼く、高い声が遮る。確かにどれも自分と同じ年頃の女の子や大人のお姉さんよりも細身だ。中には、針の様に細い少女の人形もあり、この衣装に合う者はそうそういないだろう。
 「遊んでく?」
 ゴスロリの女の子に手を引かれる。小さくて、柔らかい手に包まれ、少女の手にも、幼い女の子の体温が伝わってくる。本当はちょっと怖い、気味悪く思えたが、この女の子の誘いを袖に振る気は起きない。
 「良いよ…。えっと……」
 少女が口籠ると女の子は明るく、声を弾ませる。
 「あたし、ミサキ♥」
 幼い女の子の無邪気な声が頭の中にガンガンと響く。≪死者≫となったミサキという人物の事が…
 (まさか…この子………)
 初めて、目の前のゴスロリの少女、ミサキに畏怖した。手からじわっと冷や汗が滲むが、それにも構う事なく、ミサキは無機質な人形の館「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」のドアを開く…
 (その夜見山ミサキってのは中学生だし、確か、男の子だったんだよね?大丈夫大丈夫…)
 少女は己に言い聞かせながら、ミサキに手を引かれるままに人形達が棲む暗い闇の中へと消えていった…

2 / 10
3 / 10

 「みんな、良い子達でしょ?」
 ミサキは笑いながら、館内のお人形さん達に話しかける。暗くて、ぼんやりした灯りだけが照らす空間。コンクリートの塊にしか見えなかった外観とは、大違い。人形達が座らされているアンティークの家具、テーブルにも、お洒落なクロスが掛けられており、思ったよりも掃除が行き届き、薄暗い不気味な店というイメージは既に払拭され、黴臭い品々を扱う骨董商とは、違う不思議な空気感に少女は息を呑む。
 「うん…みんな、可愛い、あっちの子は美人さんだね…」
 少女の声は震えていた。人形には、古来から不思議な力が宿ると信じられてきた。呪いの藁人形というものとは毛色が違うものの、人形作家が意匠を凝らして、精魂を込めた人形はその者の想いが宿るというが、この人形達がその呪わしい人形なのだとさえ思える程。優し気に微笑みが、悲哀を湛えた表情、それがお店の人形、一人一人の顔に確かにあるのだ。未だに癒えぬ、悲しみと苦痛を表しているかの様に…
 「みーんな、鳴ママが作ったんだよ♥」
 少女はミサキの言葉に小首を傾げるが、「鳴ママ」なる人物はこのゴスロリ少女の母親で人形達の生みの親、「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」の主なのだろうと推察する。この店の看板娘であれば、人形達が着ているゴシックロリータのドレスで着飾っている事も合点がいく。
 (この子のお母さん…鳴ママってどんな人なんだろう……)
 ミサキと店内のお人形さんとを見比べながら、想像を働かせ、思わず、眉間に皴の寄った少女に「怖い人じゃないよ」、そうミサキが囁いた時、館の奥からことりと物音がする。
 「いらっしゃい」
 女性の澄んだ声に惹かれる様に少女は物音のした方を振り向いた。
 「お客さん、夜見山中の子かしら?」
 艶やかな黒髪を藍色のリボンで束ねた女性がミサキが戯れる夜見山中の制服を着た少女を見つめる。
 (綺麗……)
 少女を見つめる切れ長の瞳は右眼は真紅の光を宿しているが、左眼はミサキと同じ青緑色で妖しく光る。蝋の様に白い肌に心を奪われる。少女はここまで血の気がないまでに白く、美しい女性を見た事がなかった。細身の身体にも、程好く、脂が乗り、黒いワンピースの様なドレス越しからも膨らんだ乳房やお腹のラインが分かる。覗かせる足もタイツで覆われ、館内の照明でが当たり、ムッチリ感が強調される。露出した鎖骨やネックレスを下げた首筋が何気に艶っぽいと思い、少女は見入る。生来のミステリアスな雰囲気と相俟って、女性の美を際立たせている…
 (間違いない、この子のお母さんだ……)
 「それとも、ミサキのお友達?」
 少女が「鳴ママ」と確信した女性に寄り添っている茶色がかった髪をピンクのリボンで結った女性が明るく、笑いかける。顔つきも体格も鳴ママと瓜二つだが、瞳は両眼共に燃えるような真紅、心なしか、笑った顔も鳴ママよりも優しく、少しあどけなさが残っている様に少女は感じる。白いセーターにロングスカートと鳴ママよりも地味と言うか、シックな恰好だが、胸元に鳴ママと同じネックレスが下がっており、そのほんの少しのお洒落だけで魅力的に映るから不思議だ。
 「うん!友達!!」
 ミサキは笑顔でパタパタと二人の女性に駆け寄る。鳴ママの傍にいる女性がミサキの頭を撫で、うふふっと笑う。
 「ミサキも隅に置けないわね♥あんなに可愛い子をナンパしちゃって♥♥」
 鳴ママとミサキの面影のある女性の言葉に少女は頬を紅潮させる。
 「あんまり、燥がないで。それに未咲もあんまり甘やかさないで。」
 「ごめんね♥」
 鳴ママに注意され、未咲と呼ばれた女性はペロッと舌を出す。
 (みさき?あの子と同じ名前?)
 困惑した少女が今さっき、抱いた疑問を問いかける事すら、忘れさせる爆弾発言にたまげる事となる。
 「鳴ママ!未咲ママを虐めないで!」
 ミサキは鳴ママのドレスの裾を引っ張り、鳴ママと未咲ママも優しく、微笑み、窘める。愛しい娘を…
 「ママ……お母さんが二人いるの?????」
 少女は目を白黒させて、ドスンッと鞄を落としてしまう。今までの情報を困惑した頭で整理する。受これまでの人生でこれ以上ないという程にレベルで脳味噌をフル回転させる。徹夜で根を詰めて、夏休みの宿題を残らず、片づけた比ではないくらいに…
 「見せた方が早いわね♥」
 「そうだね♥」
 鳴と未咲はお互いに細い腕を愛する半身の身体に回し、そっと、唇を寄せる。ミサキは大好きな鳴ママと未咲ママの口づけに顔を赤らめ、黄色い声を上げる。
 「女の人同士で…」
 女性同士で恋人になり、遂には百合夫婦になったみさき姉妹が会ったばかりの少女の前でキスをしている、なかなかにショッキングな光景に少女は心を奪われる。女同士の情事は初めてではない。少女の脳裏に女の子と恋仲になった親友の顔が浮かぶ。しかし、彼女らも手を繋いだり、クラスメイトに隠れて、逢瀬をしているくらい。ここまで濃密な性のアプローチはしていない。生まれて初めて、目にした女性と女性の交わす口づけ…
 (綺麗…)
 少女の胸中に不思議と嫌悪感や恐怖はなかった。親友の真剣な恋に応える為に≪いないもの≫に自らなった。そして、その親友とクラスメイトの内気な女の子よりも妖艶でねっとりと絡み合う様などことなく不穏なものを感じるものの、彼女らの間には確かな愛がある。ミサキがこんなにも愛らしい少女に育ち、鳴と未咲の愛を受け入れているのが、何よりの証明だと頷くより他ない。
 「私と未咲は生まれた頃から繋がってたの…」
 「鳴と一緒にこの子達のママになったんだよ♥」
 鳴と未咲の言葉で思案を巡らせ、ハッと顔を上げる。
 (女同士の上に近親相姦!?)
 少女は口元を手で塞ぐ。トクンッと心臓が呻き声を上げるのを感じる。無機質で仄暗いが女性同士の情愛が通うこの空間に居心地の良さを覚え、恍惚とした表情で鳴と未咲、未咲に張りついている幼い女の子に視線を移す。
 「この子のお姉ちゃん達にも、紹介してあげるね♥」
 鳴と未咲は喉の奥でクックと笑い、少女も照れ臭そうに小さく頷く…

3 / 10
4 / 10

 その少女が夜見山中の呪いの3組の一員になり、ゴスロリの不思議な女の子に出会ってから、1ヶ月が過ぎた。

 人形の館「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」は少女にとって、もう一つの生活の場になった。ミサキはいつでも喜んで、少女に纏わりつき、鳴は「私も≪いないもの≫だったんだ」と夜見山中にいた頃の話をよくしてくれた。未咲に淹れてもらったお茶は甘い香りがして、身体中に甘美な味と共に染み渡っていくかの様だ。≪いないもの≫になった少女とクラスメイトは≪現象≫を恐れ、お互いに干渉はできず、あまり、客が来ない事もあってか、少女は自分だけが知っている秘密の花園の様に思えてならなかった。
 「その…鳴さんがいた頃……お化けとか…幽霊…出ませんでした?」
 未咲の淹れたアイスティーを飲みながら、少女は恐る恐る、鳴に尋ねる。物静かであまり多弁ではないが、夜見山中での事や未咲と遊んだ事はよく話してくる鳴だが、この質問に関しては、いやに口が重い。
 「どうだったかな…」
 鳴がストローでグラスの中の琥珀色のアイスティーを掻き回すと氷とグラスが触れる音と共に柑橘系の香りが鼻を擽る。
 (鳴さんが留守の時、未咲さんが教えてくれたっけ…。あの人形の眼には、本当は見えちゃいけない「もの」が見えるって…)
 最初は未咲の冗談と思っていたが、作り物の青緑色のガラスの様な義眼に何かが映るらしく、鳴は時折、誰もいない場所で嫌そうな顔をしたり、誰かに話しかける様に笑いかけたりしている。ミサキと呼ぶ子達と同じ色のその瞳には、少女が知らない世界が映し出されているのだろう。そして、それは決して、良いものばかりとは限らない。3組の誰かを呪殺する呪わしい≪死者≫の様に…
 「でも、私と未咲はあの子達と……」
 アンティークの棚に飾られている女の子の人形を見つめる。空色のドレスを着ているボブカットの黒髪が特徴的な幼さの残る女の子の人形に寄り添い合う様にピンク色のドレスの人形が座っている。寄り添い合っている様に見えるが、空色のドレスの人形には左腕が、ピンク色のドレスの人形には右腕がそれぞれについていなかった。二つの人形は直接に繋がっているのである。二人で一つ、まるで鳴と未咲の様に。少女は、鳴が「繋がっている」という言葉を使い、未咲を「半身」と呼ぶ理由が垣間見えた気がした。
 「あの子達?」
 キョトンとした少女に気がついたのか、鳴はフフッと微笑み、お茶菓子を取りに席を立った。
 「貰い物だけど、良かったら、食べていく?」
 少女は嬉しそうに頷いてみせる。鳴が店の奥に小さなランプの様な照明が照らすだけの暗がりに消えていくのを見送ると少女は誰かに見られている様なそんな気配に背筋を震わせるのだった。
 「誰?」
 ミサキは未咲と買い物に出かけていない。ミサキの姉妹達は友人らしい女の子達と共に二階に上がったままだ。客が足を踏み入れた様子もなく、店内はシーンと静まり返っている。あの可愛らしい人形達がクスクスと笑い合いながら、自分を見ている…そんな心持ちで、少女は人形達を見つめているとクロスの敷かれたテーブルにラッピングされたお洒落な箱が置かれた。
 「お待たせ♥」
 お菓子を持ってきてくれた鳴の笑顔につられて、少女も微笑み、先程までの心細さは自然と消えていた。
 「明日、お店はお休みだけど、遊びに来て♥」
 「良いの!!」
 少女は思わず、身を乗り出し、アイスティーを零しそうになり、鳴に窘められ、亀の様に首を竦める。
 「ミサキもきっと喜んでくれるわ…」
 鳴の優しい囁きに少女は心躍った。明日、他のお客さんやクラスメイトにも、内緒でここで過ごせるのだ。あの小さな女の子とこのミステリアスだけど、お茶目なところもある女性と笑顔が素敵でいつも優しい未咲と。ロリミサキ、ペドミサキと呼ばれているミサキのお姉さん達とももっと仲良くなりたい。彼女らと過ごす幸せなひと時が待ち遠しかった……

4 / 10
5 / 10

 仄暗い空を黒々とした厚い雲が覆い、ビデオのノイズの様な耳障りな音と共に細い雨が降り注ぐ中、少女は「CLOSED」という札が下げられたドアをそっと開き、「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」に入る。
 「すみません」
 少女は小声でそっと断ると薄暗い店内を見回す。いつも通り、人形達が行儀良く、椅子や棚に座り、立ったままの人形もそのままだが、埃や塵一つ付いていない。休業日も鳴が手入れを怠らないのだろう。
 (やっぱ、ここ雰囲気あり過ぎだよ…)
 どこかで鳴り響く雷鳴、窓ガラスやコンクリートの壁やアスファルトの路面を打つ雨の音が人形達やお洒落だが、古いアンティークの家具しかない閉鎖的な室内を包み込むかの様。一人でいると生きているかの様に美しい人形がまるで死して尚も生にしがみつく亡霊と思えてくる。少女はブルッと背筋が冷たくなるのを感じる。傘立てにビニール傘を突っ込み、昨日、鳴とティータイムを楽しんだテーブルにつこうとすると……

 「鳴……いぃぃ♥……あぁ♥
 「
未咲ぃ♥……好きぃ♥
 館の奥から、鳴と未咲の苦しそうな、それでいて、艶かしくて、どこか甘えているかの様な声が漏れる…
 「鳴さん?未咲さん?」
 少女は生唾を呑む。鳴と未咲の声は止めどなく、聞こえ、まだ未熟な少女の身体が段々と芯から熱くなる。トクトクッと鳴る心音はやがて、ドクドクッと大きく疼き、下半身、特に股間がジンジンと甘ったるい痺れに侵されるのを感じずにはいられない…
 「鳴さんと未咲さん…何してるんだろ……?」
 ふたりがそういう仲である以上、分かっているハズなのに、ここで首を突っ込むのは無粋だと言うのに、少女は鼓動を押さえながらも鳴と未咲の声を頼りに館の奥、普段は灯っている小さな灯りさえも消えている深淵の闇の中へと足を踏み入れる。
 「様子を見に行くだけ……」
 少女は動揺していた。小さな人影がドアに駆け寄り、カチャリッと鍵を掛ける音にも、気づかない程に…
 鴬張りの様に木が軋む音がする廊下を忍び足で進むと暗闇を一筋の光が切り裂いていた。ドアの間から漏れた薄明りだが、一寸先も見えぬ闇の中、それでも充分過ぎる。息を殺し、少女はそっと部屋の中を覗き込む……
 「あぁっ……!!!」
 少女は声を上げそうになるのを必死で押さえる。ドアの隙間から見えたもの、ドアノブのある板切れ一枚を隔てた先に広がる禁断の世界に釘付けになる…
 「めいぃぃ♥♥」
 「未咲ぃぃ♥♥みぃしゃぁあぃぃ♥♥」
 アンティークの寝台を軋ませながら、生まれたままの姿で肢体を絡ませ合う鳴と未咲がランプの様な淡い光の中に映し出される。ドレスやセーターの下に隠されていた細いとばかり思っていた肉体、細身ではあるが、しっかりと脂が乗り、肉感的な熟した女性の艶やかさは妖しくい色香を漂わせ、少女の心を奪う…
 (私…ドキドキして…る??…女の人の裸…で……)

 女の子には興味ないと思っていたのに、同性、それも自分よりも熟した女性の肉体に惹かれている事にドギマギしながらも、普段の鳴と未咲からは信じられない乱れた姿にムラムラとこれまでに感じた事のないグジュグジュと得体の知れない何かが、産声を上げる。ミサキと出会った日、生まれて初めて、目にした女性と女性のキスとはまるで違う。お互いの唇を求める肉慾丸出しで口づけ、クチュクチュと舌を絡ませながら、軽く、甘噛みをして、口内を味わい尽くす。膨らんだ乳房が重なり合い、お互いのふくよかなボディに圧し潰される。生まれたばかりの娘に乳を含ませたであろう桜色の果実にも、目を奪われる。
 (鳴さん……あんなに…艶っぽくなるんだ………)
 クールだけど、夜見山中の事を懐かしそうに話してくれる優しくて、少しお茶目なところもある女性が甘ったるい喘ぎを漏らしながら、蕩けそうな表情を浮かべ、「人形の眼」も何かが乗り移ったかの様に妖しい光を湛え、口元からは唾液が零れ、黒くて、艶やかな髪は汗ばんだ蝋の様に白い肌に貼りつき、ムチッと肉づきの良い熟れた身体も火照り、ミサキを抱く幸せに酔い痴れているのは、まだ、誰にも抱かれた事のない少女の目から見ても明らかだった。トクトクトクンッと小さくなる少女の心臓が、大きく脈打つ。
 「鳴♥♥おっぱぁぁあいぃ♥♥♥」
 鳴は未咲をキスから解放すると鎖骨にチュッとキスをし、そのまま、未咲の豊満なおっぱいに唇を落とす。乳首にねっとりと唾液を擦りつける様に舐り、カプッと口に含み、甘噛みすると未咲が一際、高い声で鳴く。もう片方の乳房も鳴の細い手が揉み揉みと解す度に、紅い瞳が揺らめき、笑顔が似合う、大人の女性なのに、少し子供っぽい未咲の表情が甘い苦痛に歪み、鳴の妖艶さとは違う、色欲に染まった淫婦へと堕ちる。未咲も負けじと鳴の白い胸の膨らみに手をつけるが、お返しとばかりに握り潰され、アヘ顔でよがる。
 (鳴さん…女の人なのに……未咲さん……おっぱい…舐めてる…♥)
 ミサキに母乳を与えた大きな胸の膨らみを、鳴は存分に味わい尽くす。赤ちゃんが母親の乳房に縋る光景とは違う、本来は母乳を必要としない大人の女性が同性を襲い、乳首を貪り食う様に責める、悍ましい一方で心音が一際大きくなる背徳的な姿を前に「私も未咲さんのを舐めたい…」と思うも、ブンブンと首を振る。
 「私……女の人の…おっぱい……舐めた……ぃ…っって??」
 少女は赤面して、胸中に芽生えた想いを欲望を呂律の回らない舌で漏らすが、「そんな事はない!」と何度も何度も言い聞かせるが、おっぱいへの責めを止めたにも、拘らず、鳴と未咲の痴態から、目を離せない…
 「未咲さ…ん…可愛い…♥」
 鳴の様に透き通る様な肌でこそないが、血の通う色白の未咲の脂が乗った肉体には、キスマークや甘噛みの痕が幾つもあり、火照った肌もほんのりと紅が差す。茶色がかった髪も汗でグッショリ濡れ、焦点の合わない瞳で愛する「半身」の肉慾を全身で受ける。嫌悪するどころか、恍惚とした未咲を可愛いとさえ思える程に少女は百合の沼に嵌まる。
 「あはぁ♥♥鳴ぃぃ♥♥ひぃもぃぃ♥♥♥」
 お腹やお臍の穴を舐り、腰回りもゆっくりと愛撫すると鳴はムチッと脂の乗った恥丘に口づけ、じっくりと味わってゆく。甘い蜜をトクトクと流すクレヴァスにも指を刺し込み、お腹の裏側を弄る。
 「熱い♥♥」
 幾度も味わう人間の胎内の熱さ、人間の肉が指を呑み込み、締めつける感覚、飽く事がない。それが愛おしい「半身」であるなら、尚の事だ。まるで母親の胎内にいた頃の様に未咲の息遣いと体温を感じる…グリュグリュと指が蠢く度に、未咲の胎内が疼き、心臓も避ける様に激しく呻く。細いとは言え、鳴の指を2本、3本とあっという間に潜り込み、愛液が指から零れ落ち、シーツを汚す。
 「ああぅぅぅ♥♥」
 鳴の白い指がじゅるりと引き抜かれ、内臓をお腹の奥から引き摺り出された様な感覚にブルンッと身震いをする。鳴は指に纏わりつく愛液を舐め取る。熱々の体液を「甘露♥」とだけ言って、こくんっと喉の奥へと流す。それにも満足できない鳴は愛する女性の両足を無理矢理に開かせると肉付きの良い腿をガッチリとホールドすると女陰に口づける。
 「鳴さん……未咲さんの……舐めて…!?」
 女性が女性の股間を性器を舐めるというショッキングな現象に少女の脳はスパークする。回路がショートし、ブチブチと切れそうなのに、未咲の女陰に食らいつく、鳴の姿を唾液を迸らせながら、気持ち良さのあまり、半笑いで涙を零す未咲、性に狂う彼女らが魅惑的に映る。鳴の指で抉られた体内が灼熱の蛭に食い荒らされてる様な快感に未咲は抗えず、ベッドを大きく軋ませ、鳴も頬を紅潮させ、うっとりと未咲の秘所を味わいながら、女性器を包み込んでゆく。
 「あひぃぃ♥♥♥めいぃぃぃ♥♥♥♥♥」
 未咲はドロドロ濃密な体液を鳴に放ちながら、達する。顔のベトベトの蜜を拭う事も忘れて、鳴は未咲のクレヴァスを責め、蜜が滴る肛門を舐め続ける。

5 / 10
6 / 10

 未咲を可愛がった鳴が「未咲、良いよ♥」と甘えた声で囁き、その身を晒すと未咲は色欲に染められた厭らしい顔つきで襲い掛かる…
 「鳴さん……可愛い♥」
 両手を髪を結っている藍色のリボンで縛られ、まっ白な肉体を暴れさせながら、幼い女の子の様にボロボロ涙を零し、鳴は未咲の愛撫を受け、じわじわと身も心も支配される。
 「お尻ぃ♥♥美味しいよぉ♥♥」
 未咲は小悪魔みたいな微笑で鳴のお尻を責める。螺旋状の穴を未咲の舌が擽り、吐息を吹きかけると「あぁっ♥」甘い声で呻く。充分に解された菊の穴にゆっくりと未咲の指が挿入される…
 「鳴のお腹の中……熱いぃ♥それに………の匂いがするぅ♥」
 恍惚とした未咲のあまりに下品な言葉に冷水を掛けられた様に鳴は「未咲!」と怒鳴る。
 「お姉さんに逆らうな♥」
 「うぐぅ♥♥」
 未咲は鳴の言葉を遮る様にグリグリと捩じりながら、指を二本、肛門に差し込み、抉り続け、クレヴァスにも、遠慮なく、口づける。前の穴も後ろの穴も責められ、お漏らしでもする様に愛液を吐く鳴をクックと喉の奥で笑う。
 「未咲さんに虐められて……泣いちゃって♥」
 あのクールで優しい頼もしい夜見山中のOBが虐められ、泣きじゃくる姿、何よりも子供っぽいお姉さんの嗜虐心は冷徹な女性のそれよりも怖い反面、魅力的なのだと少女は思う。お腹の奥を抉られながら、女性器を責められ、鳴は身を捩らせ、腰をくねらせるが、それすらも未咲は可愛くて仕方ない様だ。
 「ああぁぁああああ♥♥♥♥♥♥」
 鳴は汚濁した炎を吹き出す様に未咲の前で果てる。未咲は嬉しそうに愛液を舐めながら、恥丘の汗や蜜を丹念に舐めてやる。
 「今度はここ♥」
 未咲は瞳を瞑り、優しい声で囁きかけると鳴の乳房に被りつく。

9k=
 「ひゃぁあ♥」
 鳴は未咲に負けず劣らずの可愛らしい声でよがる。愛する鳴の甘い声にゾクゾクする未咲はねっとりと乳輪を舐り、敢て、乳首を責めずに生殺しの様に可愛がる。力尽くで開かせたお股からは胎内から分泌された蜜とグジュグジュになったクレヴァス、指や舌を挿入され、ヒクヒク蠢くお尻の穴が見える。
 「恥ずかしいよ♥♥」
 鳴の甘えた仕草にニィーッと笑う未咲は「ダーメ♥」と意地悪く囁く。
 「鳴に虐められて、まだ、身体が疼いてるんだ♥だから、視姦して、恥ずかしい思いさせてやるから♥」
 「未咲ぃぃ♥♥♥」
 抱きつきたくても藍色のリボンで両手を縛られ、愛撫の嵐で足腰断たない鳴には、振り解けずに未咲にされるがまま…
 「未咲さん…案外意地悪なんだ♥」
 ミサキが小悪魔っぽいのは、未咲ママの影響もあるのだろう、そして、鳴ママが犯され続けて、可愛いを通り越し、小さな女の子みたいに壊されてゆく、心が痛むも、彼女らのそれぞれの違った一面、そして、クールで優しい女性が、同じく、女性の手で堕ちる姿に心が躍る自分がいる、少女は身体が芯から熱くなるのを感じる。
 「んんっ!!みしゃぁあぃぃ♥♥♥」
 「めぇぇぃぃ♥♥」
 おっぱいを貪るのに飽きた、未咲は拘束された鳴にディープキスをする。深く深く、口づけられ、触れられ、脳味噌を直接に舐められる様な心地良さに鳴はトロンッとした表情を浮かべる。口づけから解放すると未咲は鳴のまっ赤になった耳朶を舐め、両手を結ぶリボンを解いてから、優しく、囁きかける。
 「一緒にいく?」
 「うん♥」
 百合夫婦の営みで決して、外せない極上の儀式。同じ命から生まれた二人の女性はこうして、繋がれる、心臓も身体も一つに融け合うかの様に……
 「「いこう♥」」
 鳴と未咲はお互いの肉体に細い手を絡ませ合い、両脚を開き、クチュクチュと水音をさせながら、あそことあそこをそっと重ね、悩まし気に腰を振る。それはまるで、男女の性交の様に激しく、生々しいものだった。違いは男性器がない事くらいだった。
 (女の人同士で…!できちゃうんだ……そういう事…)
 ムッチリした肉感的な女陰と女陰が口づけられ、豊満なおっぱいを揺らしながら、グラインドする。それが男性器を迎え入れる為にあると疑わなかった少女の中で何かが弾ける。醜い肉塊のない女性の陰部に恥丘やクレヴァスから覗かせる女性器と共にお互いの肉慾をぶつけ合う。ジュクジュクと濁り切った飛沫を上げながら、見えない何かに繋がれている様に鳴と未咲はお互いの局部と局部をくっつけ合い、女性器同士でお互いの快感と熱を伝えていくかの様に…
 「鳴ぃぃ♥♥♥また……私のぉ……子を産んで♥♥」
 「未咲……こそぉ♥♥……私……にぃ……犯されまくって……妊娠…しちゃぇえ♥♥」
 女性同士で子作りをするという正気を疑う会話さえ、耳に入らない程に鳴と未咲の肉慾とドロドロした愛情に少女の心は呑まれてゆく。パンパンッと女性の蜜で汚れた肉と肉とがぶつかる卑しい音も離れているにも拘らず、鼻孔にゆっくりと広がる雌の匂いと呼ばれる臭気に毒されているかの様に少女のまだ未成熟な女陰がダラダラと熱い雫を漏らす。熟れた女性の肉厚のある陰部が濁り切った蜜を火の粉の様に散らせ、交わす淫靡なキスを鼓動を抑え切れずにただただ凝視する。
 (鳴さんと未咲さんのお股ぁ♥♥♥)
 少女の熱い視線に気づきながらも男性は勿論、熟れた女性の身体もセックスも知らない少女の脳を芯から焼いていくかの様に見せつけながら、鳴と未咲は身体中の血液が沸騰する甘い苦痛に身を委ねる。大しゅきホールドの姿勢でお互いの四肢をギューッと絡ませながら、激しい、鼓動と共に登り詰める!
 「
鳴ぃぃいぃぃ♥♥♥♥♥♥
 「
未咲ぃぃぃい♥♥♥♥♥♥
 普段の彼女らからは想像がつかない淫獣の咆哮を上げながら、胎内で超濃厚に圧縮されたマグマを愛する女性の熟れた肉体に吐き出し、毒された脳内諸共に焼いていく。鳴の白い蝋の様な肌がドロッと汚濁した蜜で汚れ、恥丘どころか、お臍の辺りまで熱い体液でどぶ漬けにされて尚も涎を垂らしながら、愛する「半身」を求める未咲の痴態はしっかりと少女の心に刻まれる。
 (ひゃあぁぁあああああ♥♥♥♥♥♥)
 恍惚とした少女の夜見山の制服の紺色のスカートを小さな手が引っ張る……
 「鳴ママと未咲ママの邪魔しちゃダメ♥」
 ミサキに促される様に少女はコクッと首を垂れるとその小さな手を繋いで、ゆっくりとその場を離れる。鳴はそれを見届けると未咲を抱きながらもニヤッと笑う。
 「あの子…いつまで持つかな?」
 鳴の言葉も、自分の手を引く少女の顔がまるでサキュバスの様に色っぽく、嗜虐心いっぱいの微笑を浮かべていた事を百合の世界に引き擦り込まれつつある少女は気づかないのだった……

6 / 10
7 / 10

 少女が通された、ミサキの部屋は「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。工房m」の雰囲気を残しながらも、ドレスを着た可愛いお人形さんやテディベア―が小さな椅子にちょこんと座り、本棚やマガジンラックには、ピンクや黄色のカラフルな絵本が並べられ、カーテンも可愛い花柄模様でベッドもミサキのゴスロリに合わせ、ショッキングピンク、彼女の好みが反映された、絵に描いた様な子供部屋だった。ロフトに通じる階段があり、そこはかつて、鳴と未咲が使っていた部屋でそこだけはそのままだと鳴と未咲が照れながら、話したのを覚えている。
 (鳴さんと未咲さんが一緒に寝た部屋…。あんなことした場所が子供部屋に……)
 親友がクラスメイトの女の子と付き合っている。だが、少女が目にした女性同士の戯れはキスどころか、手を繋ぐ事も人目を憚るというのに、生まれたままの姿でお互いの愛情と肉慾を剥き出しにドロドロとねっちょりと抱き合う、ぬるま湯の中でじっくりととろ火で溶かし尽くす様なもどかしさの中で心身共に狂わせ、性欲を満たす為にケダモノの交尾の様な悍ましさすらあった…。大人になる前から、ここで同じ事が繰り返されたのか?それとも、愛の言葉を囁く内に甘い苦痛の中で毒されたのか、少女には、見当がつかなかった。
 「お姉ちゃん?」
 ミサキは少女の顔を覗き込む。まるで人懐っこい子犬の様な仕草にドクンッと心臓が高鳴る。女性と女性の性行為をまざまざと見せられ、逆上せた頭がまだ冷えてないのだから…
 「どこか痛いの?それとも熱があるの?」
 ミサキの問いに少女は顔を耳までまっ赤にする。ミサキは恥じらう少女のおでこにこつんとその小さいおでこを合わせる。闇色のサラッとした髪が触れ、子供体温とも言う、幼女の温もりに声にならない叫びを上げて、仰け反る。
 「ほら!熱がある!!」
 ミサキの小さな手が少女の頬を包む。丸っこい爪も柔らかくて、温かい指の一本一本がまだまだ大人に成り切れていない少女を虜にする。
 (ミサキちゃ……可愛い♥♥)
 ゴスロリを纏ったお人形さんみたいな少女。初めて、会った時から、彼女に魅了されていたのかも知れない。そうでなければ、言葉を交わした事もない女の子を追ったりしない。足が痛くなるまで、息が上がるまで、走って。血が通っているとは思えない白い肌、最初は少し怖いとさえ思った。でも、その美しさに見惚れていた。
 (やっぱ…一目惚れ……ってやつ??)
 決して、≪いないもの≫になった孤独を癒す為じゃない。この少女が愛おしい。この少女がほしいのだ…
 「お姉ちゃん♥どうしたの?」
 ミサキのあどけない子犬の様な潤んだ瞳が獲物を捉えた獣の様に細められる。青緑色の瞳が妖しく光る。まるで子猫の様…。愛くるしさこそあるが、獲物を弄んで殺すのを楽しむ様な邪悪さ…
 「ミサキと遊びたい?」
 ミサキの声が一瞬、澄んだ女性にもしわがれた獣の様にも聞こえる。
 「う……うん!」
 少女は気を取り直し、マガジンラックに収められた本の一冊を手に取る。
 「御本、読んであげようか?それとも、お人形さん遊びが良い?」
 しどろもどろで呂律の回らない舌で少女は赤面のまま、早口でしゃべる。本を開こうとする手をミサキの小さな手が止める。
 「御本もお人形さんも良いの…」
 ミサキはクスクスと笑いながら、ゴシックロリータのドレスに手を掛ける。白くて、触れたら壊れてしまいそうな細く、小さな肩が露わになる。
 「ダメ!」
 少女は必死でミサキを止める。女の子同士とはいえ、幼い女の子を犯すなど…。裸にするだけでも立派な犯罪だ。決壊しそうな理性を抑えながら、思い留まらせようとするが…
 「なんで…?」
 ミサキの問いに少女は突然に何も答えられなくなる。吸い込まれる様に青緑色の瞳を見入る内に頭の中が蕩けてくる様…
 「鳴ママと未咲ママのエッチ…見てたよね?」
 ミサキの生みの親の百合エッチ…思い出すだけでも、身体が火照る。
 「ミサキとお姉ちゃんも一緒にしようよ♥」
 あからさまに自分を襲う様に仕向ける淫乱な言葉、まるでサキュバスの様…
 「ミサキちゃんと?でも、女の子だし…」
 少女の理性がどんどん侵され、女の子の姿をした小悪魔に染められてゆく…
 「女の子に興味ない子は女の人同士でいけない事してても、見てたりしないよ♥」
 女の子に興味はないと思い、ミサキへの厭らしい想いを断ち切ろうとするも、その逃げ道すらも奪われてしまう。恍惚としたままの少女のおでこにキスをするとミサキは踊る様に軽やかな仕草でショッキングピンクのベッドでドレスを脱ぎ捨てる。
 「!!!!!!」
 少女が恋慕した幼い女の子が一糸纏わぬ姿で誘っている。白い蝋の様な肌、膨らんでいない乳房と薄い桜色の乳首だけでも、興奮を抑え切れないというのに、ポコッとしたお腹、丸みを帯びた恥丘、未成熟な女陰、ぷりんとしたお尻、抱き締めただけでも折れそうな華奢な身体、そのどれもが少女を見惚れさせる。ミサキが例え、呪いの3組の≪死者≫であっても、この夜見山に巣くう魔物の一匹だとしても、悔いはない…
 「ミサキちゃん!!!」
 少女は制服の胸元のリボンをシュルッと解く……

7 / 10
8 / 10

 中学生には少し小さいベッドの上で≪いないもの≫になった少女とお人形さんの様に可愛らしい小さな少女が乳繰り合う…
 (私…女の子とエッチしてるんだ……♥)
 生まれて初めての性交の相手が同性…。それも気にならない程、初めて、抱く、女の子の肉体はどこを触れても、心地良かった。小さな身体に覆い被さった少女は夢中でミサキに口づけて、舌を絡ませ、幼い吐息を肌で感じる。ファーストキスの相手がゴスロリの不思議な女の子、一目惚れした子なのだから、こんなにも幸せな事はない…
 「お姉ちゃん…♥」
 「ミサキちゃぁん♥♥」
 少女と少女の口を唾液が繋ぐ。甘ったるい声でお互いの愛しい少女を呼ぶ。少女は力なく笑うとミサキのおでこにチュッとキスをすると鎖骨を舐り、細い手首を片手でギュッと押さえてから、膨らんでいないおっぱいに触れ、木の実を啄む様に乳首に口づける…
 「擽ったい♥♥」
 中学生の少女が膨らんでもいない幼女のおっぱいを揉み、ペロペロと舐める。犯罪であるかどうかを抜きにしても、同級生や両親に見られれば、生涯、変態の烙印を押される事は間違いない。母乳など出ないハズなのに、幼い乳首を舐る。キューっと指で乳首を摘まむと可愛い声で「キャアッ♥」と喘ぐ。
 (ミサキちゃんのおっぱいぃ♥♥)
 熟す前の青い果実は口にするのも危険な猛毒と聞いた事がある。幼い少女の未熟な身体が正にそれ。だが、猛毒と知りながらもミサキを弄ぶ少女は既に夜見山に渦巻く、禍々しい何かに、ミサキの名を持つ女の子の妖気に憑りつかれている事に気づいていない。徐に触れた乳房を通して、血が通う、心臓の産声が伝わってくる。
 「女の子のおっぱい舐めて、赤ちゃんみらぁぃぃぃ♥」
 ミサキの挑発に少しカチンときたのか、少女は幼女の乳首にカリッと歯を立て、ぽこんっと膨らんだお腹を揉み、ギューッと爪を立ててやる。
 「痛いぃ♥♥」
 ミサキは痛がりながらもきゃきゃっと笑う。少女も小さな女の子の柔らかくて、温かい心地良い身体に溺れる。汗ばんだ肌に舌を這わせながら、脇やお臍の辺りも味わう。舌の上で蕩けるソフトクリームの様な触感に少女の全身が熱くなり、汗が噴き出る。ダラダラ零れ落ちる汗すらも気にも留めず、少女はぷっくり膨れた恥丘を舐め、指でそっと撫でる。
 (小さな女の子のここが好きな変態…多いの分かるなぁ♥)
 自分もその変態の仲間入りした事を棚に上げ、丸っこい女陰にの小さな穴をチロチロと舌でつついてやる。
 「あっ♥お姉ちゃん♥♥お腹の中…じぃん…じ…ん…しちゃぅぅぅ♥♥」
 ミサキの幼い胎内で何かがグズグズ煮え滾り、子宮が疼くのを覚え、可愛く、身を捩らせるも少女はガッチリと押さえ、愛撫し続ける。クレヴァスには爪先を入れる程度だったが、プリプリしたお尻を揉みながら、ズブッと肛門に指を一本、根元まで食い込ませ、息苦しさとお腹を圧迫する痛みでツッとミサキの膨らんだ頬を涙が伝う。
 「ああっ♥ああぃぃぃ♥♥♥」
 幼い少女のお腹の中でグジュグジュのジャムの様になった体液を浴び、少女は歓喜の声を上げる。下半身から溢れ出た蜜がショッキングピンクのベッドを汚染していく…
 「お姉ちゃんの……綺麗にしてあげる♥」
 ミサキはにっこり笑い、少女もつられて笑うと両脚を開き、ミサキを招き入れる合図を目で送る。幼い少女に股間を舐められる甘美な幸せに酔う…
 「ミサキちゃんが……わらぃぉぉお……お股……舐め舐め♥♥」
 幼女の舌と手で蹂躙される少女の局部は汗みどろで卑猥な蜜と溶け合いながら、雌の匂いを放つ。
 「いーけないんだ♥小さな女の子に悪戯しちゃって♥」
 「お楽しみところ、失礼するね♥」
 一糸纏わぬ姿の鳴と未咲がいつの間にか、ドアを開き、二人の少女のエッチを見物していた。百合夫婦の手にはスマホが握られ、ホームビデオを撮影する様に鳴は眺め、未咲のスマホからはカシゃッとシャッター音がする…

8 / 10
9 / 10

 鳴と未咲がかつて、愛を語らったロフトから、女性達の艶っぽい笑い声、涙声が入り混じった少女の甘い喘ぎが聞こえる。
 「もう…許して……♥…あぁっ♥」
 ベッドの上で熟れた女性二人とまだ未発達の少女の身体が絡み合う。ミサキも鳴ママと未咲ママがお友達をお仕置きするのを嬉しそうに眺めている。仕置きに犯されているハズなのに、母親に甘える様な声で少女は涎を垂らしながら、喘いでいる。
 「ミサキに手を出して、許される訳ないでしょ?」
 少女の女陰をしゃぶる鳴の紅と蒼のオッドアイに冷たく、醜い肉慾が宿る。怒りに燃えているハズなのに、喉の奥でクックと笑う。まるで、蜘蛛の糸に掛かった獲物をじわじわと甚振りながら、蕩かして、喰らうかの様に…
 「口の聞き方に気をつけてね♥でないとこれ拡散しちゃうよ?」
 全裸待機するミサキの手には、鳴と未咲のスマホが握られている。幼い女の子の部屋に押し入り、悪戯した少女、そんな事が周囲に知られれば、親からは勘当され、≪いないもの≫としての陰鬱さなど、苦でもない、地獄の中で中学生活を終える事になるだろう。「少女を悪戯したロリコン変態女」の十字架を生涯、背負う羽目になる。
 「女の子を裸にして、可愛がったら、どんな目に遭うか…教えてあげなきゃね♥」
 未咲の腕で少女の身体が締め上げられ、小振りな乳房が揉み解される。女性の力とは言え、中学生の女の子には、成熟した女性二人を振り払う事など、叶わずにされるがままに弄られる。
 (こんなのレイプ…だよ!……でも…でも……)
 汗ばんだ女性の肉体に包み込まれ、噎せ返る雌の匂いに吐き気さえしたが、それすらも心地良く、背中に当たる二つの膨らみと脂の乗った女体の気持ち良さに抵抗する気は失せ、乱暴に揉み上げ、乳首を責めても、締めつけられる苦しさと女性の柔らかい手で介抱されるソフトなタッチ。鳴の口づけも女陰や脚の付け根、恥丘と感じるところをピンポイントに突きながら、胎内を抉る様に舐められる度に電流が走り、お腹の中にじわじわと広がる生々しさに足腰は立たない。少女を抱く側でなく、少女として、女性に抱かれる。全身が痺れるような甘い苦痛に蝕まれながらも女性の手で支配される快感、自分はノンケと言い張っていた少女の初めての経験で内側からグズグズと崩す様に少女の心を壊してゆく…
 「学校でも、夜見山の中でも、ずーっと独りでしょ?私も≪いないもの≫だったから分かるんだ…」
 流石は≪いないもの≫の大先輩だけあり、鳴の言葉に少女はうんうんと首を振るしかなかった。少女を捉える「人形の眼」その蒼く不気味に光る義眼を誰にも、話せずに眼帯をしたままで過ごし、≪いないもの≫である事を理由にずっと避けられていた。同じ≪いないもの≫の少女に出会えたのは運命だったのだと喜んだ事だろう。
 「私と鳴…ミサキ達と一緒にここに住もうよ♥」
 最初は不気味で陰鬱に感じた人形の館。四角いコンクリートで固めただけにしか見えなかった無機質な箱の様な外観からは想像もつかない程に居心地が良い。少女は思う…人形と女性だけの妖しの園の住人になるのも、悪くないかも知れないと……
 「あっ!!!いぃぃぃ♥♥♥」
 思いっ切り少女の女陰に口づけ、蜜が溢れるクレヴァスの中を吸いながら、誰にも触れられた事のない未熟な女性器を鳴は唾液と愛液を掻き混ぜながら、味わい、ドクドクッと灼熱のマグマが溢れ出すと「イッたな♥」と悪戯っぽく笑う。
 「鳴…さ……♥」
 心音が煩い位に脳裏に木霊し、全身の血液が煮え滾った様に全身が熱くなり、その熱は脳味噌にまで回って、恍惚とした表情で鳴の名を呼び、未咲のキスも受け入れる。口内をグチャグチャに混ぜられ、未咲の流し込んだ唾液が胃に落ちていくのを感じ、鳴の愛撫にたどたどしく、甘い声で応える…
 「最初はびっくりするかもだけど、すぐに良くなるからね♥」
 鳴は愛液ベトベトの唇に人差し指を当て、ウィンクする。
 「あとで私にも代わってね♥」
 未咲も鳴の意図を理解して、にっこりする。自分の身体を締め上げ、おっぱいを捏ねくり回していた未咲の腕から解放され、この泥濘の様なエッチから解放されると少女はため息つく。そんな事はないというのに…!
 「鳴さん……?」
 蕩け切った表情でハアハアと熱い吐息を漏らしながら、少女は鳴を見つめる。やがて、少女の括れた腰に鳴の細くて、白い腕が回される。耳朶をカプッと甘噛みした鳴は小さな子供をあやす様に囁く。
 「一緒にいこう…♥」
 「え?……一緒?……いぃぃ!!!…いぃぃぁぁあ♥♥♥♥」
 キョトンとした少女の表情が曇り、小さな女の子みたいに顔をまっ赤にして、泣きじゃくる。その鳴き声も大人に襲われている悲壮なものから、甘える様な相手の身体を、温もりを求める様なものに変わる。鳴の脂が乗り、ドロドロと蜜の溢れる女陰が女性器を弄ばれ、舐め回された少女の女陰へと重ねられ、初めて味わう、陰部越しから直に伝わる女性の熱さに下半身から燃え上がる様に今までに感じた事のない感覚に襲われ、恐怖さえ上書いて、理性を容易く、焼き尽くす。
 「未咲さんと……し…へぇはあぁ♥♥♥♥」
 少女はアヘ顔で鳴の白い身体に抱きつく。細いけど、肉感的で温かい身体、離せる訳はない。鳴も負けじとギュッと抱く。
 「女性同士の秘め事を覗くなんて悪い子ね♥」
 鳴は少女のまだまだ熟していない女陰との貝合わせに気持ちが高ぶりながらも少女を詰りながら、腰を大きく振る。
 「ごめん…なぁ……さぁぁぃぃ♥♥♥」
 謝罪の言葉も女性同士でしかできない行為で頭が焼け切れ、最後まで言う事もできないまま、狂った様に腰を振る。まるで盛りのついた獣の交尾であるかの様。男性器を挿入された訳でもなく、女陰と女陰を結ぶものは何もないハズなのに、鳴のムッチリした女陰に何度も何度も口づけられ、少女の女陰も鳴の豊満な肉体を求める。パンパンッと肉と肉とがぶつかり合う音も恥丘迄迸り、お尻に垂れる汚濁した蜜、胎内がグラグラと煮え滾り、子宮が締め付けられる様な苦しみに喘ぎながらも少女と女性の性行為は続けられる。
 「もう限界ぃ♥♥♥♥」
 鳴は少女に圧し掛かり、力一杯抱き締め、シーツに押しつけながら、腰を振る。少女の足が宙を蹴るもしばらくすると鳴の細い足に絡ませる。少女の心がこの妖しい女性に屈した様はあまりにも痛々しい。細身とは言え、成熟した女性相応に肉がついた脂の乗った女性にプレスされ、全身が圧し潰される嫌悪感も薄れ、鳴の肉体の中で融けてゆく様な幸福感に酔い痴れる…
 「鳴さぁあぁあぁ♥♥♥♥♥♥♥」
 「いっちゃぇぇえええ♥♥♥♥♥」
 ベッドの上で少女と女性は確かに繋がった。種付けプレスを喰らわせる形で鳴はその未熟な身体に汚濁した炎を吐き出し、少女も胎内が鳴の中で熟成されたマグマに侵されていく、お腹の中から融かされる様な苦しさに喘ぎながらも、それが甘い甘い痛みへと変わるのを感じながら…
 「可愛かったよ♥」
 鳴はぐったりした少女を起こしてやると上半身を締め上げる様に支えてやる。未咲が我慢できないとばかりに鳴よりも肉付きの良い女陰をドクドクと蜜を零し続ける少女の女陰へと口づける。
 「熱いぃ♥♥」
 「未咲さぁぁあんんん♥♥♥これ以上…しゃれららぁああ♥死んじゃぅぅぅ♥♥」
 ジュクジュクと愛液と愛液が混ざりあい、卑猥な蜜がにちゃあっと少女の女陰と熟れた女性の局部とを繋いだ。身を捩っても鳴に押さえられ、逃げられない。
 「本当は貴女もしたかった癖に♥♥♥」
 わざと姉妹同士での百合夫婦の営みを見せつけた癖に鳴も未咲も執拗に少女を責める。小振りなおっぱいを鳴に揉み揉みされ、女陰は未咲の女陰とのキスを強制され、上も下もトリップした状態で少女は胎内が疼くのを感じ、甲高く、艶かしい声で鳴く。
 「未咲ぃぃさぁぁあぁああ♥♥♥♥♥」
 先程、絶頂に登り詰めたばかりだというのに、恥も外聞もなく、未咲の色白の豊満な肉体に甘い香りを放つマグマを吐き出す。鳴に力尽くで押さえ込み、乳房も玩具にされた哀れな百合奴隷に未咲は自身のドロドロ濁り切った蜜を注ぎ込む。
 「可愛かったよ♥」
 「ミサキ共々、よろしくね♥」
 喘ぐばかりでロクに頭の回らない少女を横たわらせ、鳴と未咲は小振りなおっぱいに食らいつく。左右から、女性におっぱいを愛撫され、二人の女性の愛液を呑み込んだ女陰に指を這わされ、力なく、頷いた…

9 / 10
10 / 10

 (女の人のおっぱいぃ……美味しいぃぃ♥♥)
 全身が汗と女性達の胎内から放たれた蜜でどぶ漬けになった様な哀れな様な艶っぽい姿で焦点の定まらない瞳でぼんやりとしたまま、少女は無心に未咲のおっぱいを舐り、ちゅくちゅくと厭らしい音を立てながら、乳首に口づけ、甘噛みする。女性の中では、そこそこだと未咲は言うが、肉厚があるおっぱいの膨らみは少女を虜にするには充分だった。
 女性同士でのセックスが、こんなにも心地良いだなんて…。ほんの数時間前までは、考えられなかったが、今は女性のおっぱいに食らいつきたくて、食らいつきたくて仕方ない。青い果実とも言うべき、少女の未成熟な身体もいつまでも触れていたいが、20代の女性よりも熟れてこそいるが、若々しさと引き換えに残された脂の乗った肉感的な身体は触れられるのも、触れるのもやめられない。
 「この子もすっかり堕ちたね♥」
 未咲は自分のおっぱいをしゃぶる淫靡な百合奴隷を嘲笑する。
 「ミサキに見初められた時点で手遅れだよ♥そういう子は女の子のお股を見るだけで濡らして、おっぱいやお股がおいしくて仕方ない淫乱な百合奴隷になるんだから…♥」
 鳴は嬉しそうに少女の背後に回り、お尻を撫でたり、肩にカプッと歯型をつける。女陰を弄っても、僅かに声を漏らすだけ。ミサキに誘惑されたり、鳴と未咲に囚われた少女や女性は彼女らが「犯り部屋」と呼ばれるプライベートルームに連れ込まれ、骨の髄までしゃぶられる。中には、数万円の現金と引き換えに女性に抱かれる完全に百合に染まった子さえいる。鳴と未咲にとってはこの少女はそんな可愛い可愛い奴隷の一人だった…
 「お姉ちゃん♥お股舐めてる♥」
 ミサキは鳴に未咲の股間に顔を押しつけられた少女を指さし、ケラケラ笑う。ミサキも女陰に走るヌルッとした感触に身震いをしながら、少女の頭を撫でる。
 「良い子…良い子♥」
 (女の人のお股ぁ舐めてぅぅ♥♥)
 ムッチリと肉のついた女陰、そこから迸る蜜のジュース、鼻孔を突く、生々しい雌の匂い、鳴と未咲の行為を見るまでは決して、口をつける事などなかっただろう。生々しい不浄と誕生を司る穴、排泄の為の菊の穴までも舐める様に強要され、一瞬、戸惑う…
 (どうでも良いやぁ♥)
 少女はすっかり理性が失せた顔でえへへと笑いながら、未咲の熟れた性器を舐める。四つ這いの姿勢のままで鳴にお尻の穴を舐められ、指で抉られながらも歓喜の声を上げ続けるのだった。
 (お姉ちゃんだけはミサキがもらってあげるね♥)
 ミサキはあらゆる体液に塗れた雌猫の様になった少女に笑いかける。彼女が好きになった子である事に変わりはないのだから。人形達に宿り、鳴と話していた夜見山中の少女を覗き見しながら、クスクスと笑っていた人ならざる者の気配、脳味噌がショートした少女には感じ取る事はできないが、ミサキはしっかりと「それ」の存在を感じ取っていた。
 「まだダメだよ?お姉ちゃんが大人になるまで待ってて…」

 夜見山で≪いないもの≫となった少女はそれから何年かして、家族や知人の前から、姿を消した。夜見山のどこかにある人形が飾られた無機質な建物に住む蒼い瞳と漆黒の闇を思わせる髪を靡かせた女性との間に愛娘を授かった女性とよく似ていると噂されたが、真相は定かではない…
10 / 10
ステキ!を送ってみましょう!
ステキ!を送ることで、作品への共感や作者様への敬意を伝えることができます。
また、そのステキ!が作者様の背中を押し、次の作品へと繋がっていくかもしれません。
ステキ!は匿名非公開で送ることもできますので、少しでもいいなと思ったら是非、ステキ!を送ってみましょう!

PAGE TOP